「結婚式って、なんでこんなに高いんだろう…」
調べはじめてみたら予想以上の金額に驚いてしまったり、式場から見積もりをもらったら「予想以上の金額だった…」という方もいるかもしれません。
実は結婚式が高いのは、婚礼業界特有の事情があるためです。
そしてそれを理解すれば質を落とさずに費用を抑えることは十分可能です。
「予算にコミットした結婚式」を多数プロデュースしてきた私たちだからこそわかる、ウェディング業界の費用事情と効果的な節約術までしっかりご紹介いたします。
今回の記事を読んでわかること
- 結婚式が高い4つの理由
- 質を落とさずに費用を抑える5ステップ
- 初心者でもすぐに使える節約術
弊社では自己負担0円の結婚式を5,000組以上ご提供してきました。
費用を理由に結婚式を諦める必要はありません。あなたも必ず予算内で結婚式を開催することが可能です。
家族をはじめる第一歩である結婚式。今後の結婚生活のためにも、無理のない予算で結婚式を行いましょう。
1章 結婚式が高い4つの理由
非常に高額な結婚式費用、その背景には主に4つの理由があります。
1-1. 原価に対して約6割の上乗せ利益があるため
結婚式が高額な理由の一つは約6割の上乗せ利益があるためです。
一般的なサービス業の上乗せ利益は約3~4割ほどなので、婚礼業界の上乗せ費用は非常に大きいと言えます。
具体的に結婚式の販売価格の内訳を見ると、原価や経費(人件費や家賃)など他業界でもかかる費用の他に、高額な「中間マージン・手数料」が上乗せされています。
販売価格=原価+経費+中間マージン
ではなぜ中間マージンが高額になるのでしょうか?
その理由は各式場だけで結婚式は完結できず、協力関係にあるドレスショップや花屋、フォト事業者などの必要な企業と提携しているためです。
新郎新婦にそれらの提携企業を紹介する際、紹介料として中間マージン(手数料)を上乗せし利益を得ています。
その結果原価に対して6割近い上乗せ費用が発生します。
▼詳細な原価率についてはこの記事をご覧ください。
しかし、式場が不当に儲けを得ているわけではありません。式場を運営していくためには、多くの費用が必要なのです。
それでは多くの費用が必要な理由について解説していきます。
1-2. 他業界より「広告費」が高いため
ブライダル業界の「広告費」は他業界に比べ高額。
そのため会社経営のコストが上がり、利益を出すために販売価格が高くならざるを得ません。
婚礼業界の主なメディアと広告費
・テレビCM
製作費: 最低でも5,000万円
放映費: 約50万円(15秒 / 1回)
多くの人に見つけてもらいやすいテレビCMですがその分だけ高額。特に放映するたびに費用がかさむのが特徴です。
・大手情報誌(ゼクシィなど)
紙面掲載: 約1,000万円(年間・見開き片面)
ネット掲載: 約300万円(年間)
ゼクシィをはじめとするウェディング専門誌や検索サイトですが、競争率も高く見開きページの片方だけで年間約1,000万円ほどします。
さらにネットへの掲載には追加で約300万円(年間)ほどかかります。
その結果、高額な広告費をカバーするために結婚式の費用は高くなっています。
1-3. 高額な「建設費」や「施設維持費」を回収する必要があるため
式場の運営には高額な「建設費」や「施設維持費」が必要です。
その分のコストは結婚式費用から回収する必要があります。
一般的な結婚式場の建設費は約3~5億円ほどです。式場側はこの初期投資費用を回収するために売上の担保を常に意識しないといけません。
また建設後も高額な施設維持費がかかってきます。
清掃費用や修繕費用をはじめ、5年~10年ほど経つと老朽化してくるチャペルなどのリニューアル代金なども必要です。
会場を建設し維持していくための経費を確保するために、結婚式の費用は高くなっています。
1-4. 多くのスタッフの「人件費」回収するため
結婚式場では多くのスタッフが働いています。これらの人件費を回収するために結婚式の費用は高くなります。
「施設維持費」や「人件費」は会場使用料としても上乗せされているのです。
2章. 質を落とさずに婚礼費用を抑える5ステップ
結婚式はさまざまな理由により高額になっていることがご理解いただけたかと思います。
しかし、結婚式の質を落とすことなく費用を抑える方法はあります。
2-1. 現実的な予算を明確にする
まずは具体的な予算を明確にしましょう。
結婚式の費用は二人の負担金だけで支払うものではありません。具体的には
婚礼費用=ご祝儀+親の援助金+自己負担額
というように、ゲストからのご祝儀や両親からの援助金も含めて支払うことが一般的です。
自己負担額を抑えるためには、まずはご祝儀シミュレーションを行いましょう。
ゲストから頂けるご祝儀内で費用を抑えられれば、自己負担0円も可能だからです。
▼ご祝儀シミュレーションの方法はこちらの記事をご覧ください。
ご祝儀のシミュレートができたら、
・親の援助金の内、いくらを結婚式にあてるか
・自己負担額をいくらまで出せるか
などを検討し、現実的な予算を明確にしておきましょう。
【ワンポイントアドバイス】
結婚式費用は初回見積もりから約100万円アップすると言われています。
予算を決める際は「自己負担額」をお二人の貯金額ギリギリで設定するのではなく、余裕をもって設定するようにしましょう。
2-2. 見積書を2~4社ほど比較する
自分たちの予算イメージが出来たら、2~4社ほどの式場から見積書をもらいましょう。
婚礼費用の平均は360万円前後と言われていますが、結婚式は一生に一度の買い物であり、適正な価格が分かりづらいという難しさがあります。
そのため結婚式費用を抑えたい場合、1つの式場見学のみで決定することはおすすめしません。
一口に結婚式といっても、「ゲスト人数」や「挙式スタイル」「挙式時間」などによって費用は大きく異なります。
最低でも2~4つの式場に基本的な条件を揃えた見積書をもらい、見比べた上で会場を決定するようにしましょう。
【ワンポイントアドバイス】
・プロデュース会社を利用すると効率的
多くの式場と提携している「プロデュース会社」を利用すると、一度の相談で同条件の見積書を複数式場でもらうことが可能です。
いくつもの式場見学の時間が取れない方はプロデュース会社でまとめて見積書をもらい、費用も内容も条件にあう会場のみ見学に行くと効率よく式場探しができます。
費用を抑えながらハイクオリティな結婚式をプロデュースしている「ゼロ婚」はこちらをご覧ください。
2-3. 費用をかけるところにメリハリをつける
見積書をもらったら、「ここはお金をかけよう」と思える項目について話し合いましょう。
なぜなら契約後から見積もりは上がっていくのが一般的なため、費用をかけてでもこだわる項目を先に決めておかないと、お二人の予算以上に料金アップしてしまうからです。
・お金をかけるべき項目
例:料理、ドレス
・お金をかけない項目
例:司会者、写真、ギフト
「現時点で選んでいるドレス」と「ひとつ上のランクのドレス」を比べたときに、ランクアップをしたくなるのは当然です。
しかし、全ての項目をランクアップしてしまっては費用がどんどん膨れ上がり、「気づいたら予算オーバーに…」なんてことにもなりかねません。
クオリティを重視したい項目を事前に話し合うことで、必要以上のランクアップを防ぐことができます。
【ワンポイントアドバイス】
重視したいアイテムが事前に決まっている場合は、初回見積もりの時点から「一つ上のランク」で見積書を作成してもらいましょう。そうすることで後からの費用アップを防げます。
結婚式の見積書チェック方法や値上がりアップを防ぐ方法はこちらの記事をご覧ください。
2-4. 持ち込み料の有無を確認する
式場と契約する前にかならず確認するべきことが「持ち込み料の有無」です。
前述のとおり、結婚式のアイテムには提携企業を利用することによる中間マージンが上乗せされています。
よって、外部のリーズナブルなアイテムを持ち込みをすることで大幅に費用を抑えることが可能です。
しかし、式場側は持ち込みばかりをされては利益が得られなくなるため、「持ち込み料」を設定していることが多いです。
「持ち込み料」がある場合、持ち込みで費用を抑えることが難しくなってしまいます。費用を抑えたい場合は「持ち込み料」なしの式場を選びましょう。
【ワンポイントアドバイス】
プロデュース会社を利用すると持ち込み料を抑えられる場合があります。
持ち込み料有りの会場でも「プロデュース会社」を通すことで持ち込み料が無料になっている場合があります。
持ち込み料無しの会場探しに困っている方はぜひ一度プロデュース会社へ話を聞きにいってみてください。
持ち込み料について詳しく知りたい方はこちらの記事をご確認ください。
2-5 契約前に値引き交渉をする
式場との契約前に必ず行ってほしいのが値引き交渉です。
「お祝い事なのに値引きなんて…」と感じる方もいるかも知れませんが、ウェディング業界ではお客様が値引き交渉をすることは通例となっています。
ポイントは必ず契約前に値引き交渉を行うこと。
もし式場が契約後に値引きに応じてしまうと、「最初からもっと安くできたのでは…?」と新郎新婦に不信感を与えてしまう可能性があるため、契約後に値引き対応をする式場は少ないのが実情。
契約前であれば、式場側も「この値引きを断ったら、他の式場で契約されてしまうのでは…?」という気持ちから、値引きに応じてもらいやすくなります。
いいと思う式場が見つかってもすぐに契約せずに、必ず契約前に値引き交渉を実施するようにしましょう。
【ワンポイントアドバイス】
値引き交渉をする際は「あと20万円下げてくれたら、本日中に契約します。」というように、具体的な金額とすぐに契約することを伝えるようにしましょう。そうすることでプランナーも上司へ相談しやすくなります。
値引き交渉について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
3章. 結婚式費用を抑える5つの節約術
結婚式の費用を抑えるためのポイントを把握していただけたかと思います。
ここから「具体的には何をすればよいのか?」という詳細な節約方法を5つご紹介いたします。
3-1. プロデュース会社を利用する
節約術1つ目は「プロデュース会社」を利用するということです。
■プロデュース会社
節約額:100万円~
プロデュース会社とは、二人の想いや希望を実現するために、会場探しから準備、当日まで二人をトータルサポートするサービス会社です。
プロデュース会社は以下の特徴をもちます。
・自社会場を持たない
・複数の会場と提携している
そのため高額な「広告費」「式場建設費」「施設維持費」を回収する必要がなく、アイテムに高額な中間マージン(手数料)の上乗せがありません。
中間マージン(手数料)から利益を得る必要がないため、持ち込み料もない場合が多いです。
また、プロデュース会社は複数の式場と提携しているため中立な立場にあり、客観的な視点で各会場のメリット・デメリットを伝えてくれます。
一度の相談で、同条件で複数式場の見積書を比較する ことも可能です。
結婚式の費用を抑えたいと考えている方は「プロデュース会社」を活用すると良いでしょう。
弊社が運営する最適価格の結婚式プロデュース「ゼロ婚」の詳細はこちら。
3-2. オフシーズンに開催する
節約術2つ目は「オフシーズン」に式を挙げるということです。
■オフシーズンに開催する
節約額:約43.9万円
オフシーズンとは「暑さや寒さ」「天候の崩れやすさ」を理由に年間を通じて挙式件数が少ない時期のことで、主に「6・7・8月」と「12・1・2月」を指します。
オフシーズンは比較的予約が空いています。
式場としてはオフシーズンも結婚式を行い回転率を上げたいため、オフシーズン限定のお値引きやお得なプランを行っている場合が多いです。
「どうしてもこの季節に式を挙げたい」といった強い希望がない方はオフシーズンでの式の開催を検討しましょう。
3-3. 仏滅や平日に開催する
節約術3つ目は「仏滅」「平日」などに式を開催することです。
■仏滅・平日に開催する
節約額:約40万円
結婚式では「大安・友引」のような縁起が良いとされるお日柄が人気であり、結婚式は多くの人が参加しやすいよう「土日・祝日」で行われます。
その結果、「仏滅」や「平日」の予約は埋まりづらく、オフシーズンと同様に平日・仏滅限定の割引やお得なプランが組まれていることが多いです。
お日柄を気にしない方は「仏滅開催」、仕事柄平日休みのゲストが多い方は「平日開催」を検討してみてはいかがでしょうか。
3-4. 衣装はWEBで購入(レンタル)して持ち込む
節約術4つ目は「衣装」をWEB購入もしくはレンタルし、持ち込むということです。
■ドレスを持ち込む
節約金額:約35.2万円
式場提携の衣装店の場合、1着で約20〜30万円はすることがほとんど。
しかしネットで探すと2万円台から購入やレンタルが可能です。
また最近ではメルカリやインスタグラムなどで、卒花嫁さんたちが未来の花嫁さんたちに「お譲り投稿」することが増加しています。そういった場で衣装を安く譲って頂くことも可能です。
などで検索してみてください。
WEB上で安く衣装を購入・レンタルし、持ち込むことで費用を抑えることが可能です。
衣装のランクダウンを行ない費用を抑えることも可能ですが、選べる衣装の幅が狭くなってしまいます。
費用を抑えつつも多くの選択肢から衣装を選びたいという場合は、衣装の持ち込みを検討しましょう。
3-5. 装花は取捨選択し、代用できるものは別のアイテムを使う
節約術5つ目は「装花」は取捨選択を行い、代用できるものは別のアイテムを使うということです。
■装花の取捨選択
節約金額:約10.3万円
実は装花には様々な種類があり、カップルによってはあまり重要でないものもあります。
・過度な節約をしない方がいいもの
ブーケ&ブートニア
メインテーブル装花
ゲストテーブル装花
・必要に応じて利用するもの
受付装花
ケーキ周り装花
取捨選択を行う際のポイントは「長い間ゲストの目にふれるか」が大切です。
ブーケやテーブル装花は長時間ゲストの目にふれるため、過度な節約を避けるべきです。
それ以外の装花は「自分たちの予算」や「式の雰囲気に合わせて」取捨選択を行いましょう。
また、生花は費用がかさむため「造花」や「キャンドル・写真立てなどの小物アイテム」などで代用することで費用を抑えることが可能になります。
装花代が予想以上に高くなってしまったという方は、見積もりを見直し本当に必要な装花なのかを見極めましょう。
その他の節約術について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
【注意点】料理の費用は削らない
費用がかさんでしまいがちな「料理」ですが、この費用は削らないようにしょう。
料理はゲストが楽しみにしている部分です。美味しくなかったり、品数が少なかったり、メイン料理が鶏肉や豚肉、ローストビーフだと、正直ガッカリしてしまいます。
料理は最大のおもてなしになりますので、以下のポイントは必ずチェックするようにしましょう。
[チェックポイント]
・味は二人が美味しいと思えるものか
・品数はしっかりあるか(フレンチ、和食⇒9品程)
・メイン料理は牛肉のステーキなどか
まとめ:式場の事情も理解した上で、正しい手順で費用を抑えよう
結婚式が高額な理由と、費用を抑えるための方法をご紹介させていただきました。
要点は以下の通りです。
ウェディング業界特有の事情もあり結婚式は高額になっています。
ですが、そういった背景をしっかり理解した上で、正しい手順で準備を進めれば品質を落とすことなく費用を抑えることは十分可能です。
結婚式は家族をはじめるスタートの場です。このタイミングで無理をしすぎてはいけません。
今後の結婚生活も視野に入れた上で、お二人にとって無理のない金額で妥協のない結婚式を挙げましょう。
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