自分達らしい挙式が出来ると、最近人気が上昇中の人前式。
しかし、いざ実際に準備を進めていると、
「人前式ってどんなことをするの?」
「自由でオリジナリティを出せると聞いたが、どんな演出をすればいいか分からない…」
「周りに人前式をやったことがある人がいなくて、事例が知りたい…!」
と悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
親世代の挙式スタイルとして一般的だった「キリスト教式」とも全く異なります。周りに挙げた人がいなければ、実際に参加したことが無ければ、そこからどんなものかを想像するのは容易ではないでしょう。
しかし、この記事では、一般的な人前式の流れは勿論のことながら、素敵な演出アイデアもたくさんご紹介します。一般的な流れ、そして演出事例をたくさんご覧いただくことで、そこからお二人にぴったりの演出も見つかるはずです。
さらに、そもそもの人前式に込められた意味や、それぞれのセレモニーが意味することまでご紹介します。それらの意味を理解することで、お二人がどんな家族になりたいのか、ゲストにどんな想いを伝えたいのか、その想いをきちんと伝えられる・記憶に残る演出が出来る事間違いなしです。
ぜひ、この記事を読んで、お二人らしい素敵な演出に出会えることをお祈りしております。
目次
1章 そもそも人前式とは?演出を決めるうえでの重要ポイント
そもそも人前式とは何でしょうか?
冒頭で簡単にご説明したように、宗教にとらわれることはありません。
そのため、一般的な流れというのはあるものの、「絶対にこれをしなくてはいけない」といった決まり事もありません。
大きな特徴としては「ゲストに対して結婚の意思表明をする」ことです。
神様ではなく、日ごろ親しみ、自分たちのことをよく知ってくれている「人」に対して誓いを宣言し、結婚の証人になってもらいます。
*「人前式とは何か」については、こちらの記事で更に詳しくご紹介しておりますので、よければこちらもご覧ください。
▼人前式とは?3つの魅力・費用・実際の流れから人気の演出完全まとめ
よって、演出を決める上で重要となってくるのは、お二人がやりたいことを考えるのは勿論ですが、「お二人の決意をどう伝えるか」です。
そのため、決まった流れや必須事項は無いものの、二人が結婚し、これから家族になっていく、その意思表明だけは必ず入れたほうが良い演出と言えます。
その上で、どうその場を盛り上げるか・お二人らしさを盛り込むかについてお二人で話し合うのがベストでしょう。まずは一番大事な決意表明を固め、そしてそこからお二人らしさというアレンジをぜひ加えていってください。
2章 人前式の流れとシーン別のおすすめ演出:15選
とはいえ、いったい人前式とはどのような流れで行うのでしょうか?
まずは一般的な流れをご紹介します。以下の図をご覧ください。
神様に対して誓いを立てる教会式とは違い、人前式とは言葉の通り家族や友人などの人(ゲスト)の前で結婚の誓いを立て、承認してもらうスタイルです。そのため、宗教にとらわれることもなく、進行もシンプルなものが多いです。
その中で、演出を追加しやすい・オリジナリティを出しやすい以下のポイントで、まず演出を紹介いたします。
2-1 入場シーンでお勧めの演出
ブーケ・ブートニアセレモニー
青年が愛する女性にプロポーズする際、女性のお家までの道のりで咲いているお花を集めて、その花束を女性にプレゼントしました。
そして女性が返事とともに貰った花束から1つのお花を青年の胸ポケットにプレゼントしたという中世ヨーロッパの逸話が基になったセレモニーです。
挙式の前にプロポーズを行う、とてもロマンチックな演出になります。挙式で行う流れとしては、まず新郎様が入場し、祭壇前でブーケを預かります。そして、新婦様が入場後、祭壇前に来たところで新郎様からプロポーズの言葉とともにブーケを渡します。
新婦様はブーケを受け取り、その中の1本(もしくは別途用意しているブートニア)を新郎様の胸ポケットに挿す、という流れになります。
ダーズンローズ
「12本のバラ」という意味のセレモニー。
バラには、そもそも「愛・美」といった花言葉がありますが、本数や色によってもその意味が変わってきます。12本のバラですと、「私と付き合ってください」という意味になります。
セレモニーの流れとしては、
1.新郎がゲストから1輪ずつバラを受け取り、12本で1つのブーケにする
2.新郎が「結婚してください」などの言葉を添えて、新婦にブーケを贈る
3.新婦が「はい」と答えて、1本のバラを選んで新郎の胸にさす
因みに、これらのバラにはそれぞれに「感謝、誠実、幸福、信頼、希望、愛情、情熱、真実、尊敬、栄光、努力、永遠」という意味があります。
そのため、例えば「信頼」は友人、「感謝」は親、「尊敬」は上司のように、その意味に合わせてバラを持つゲストを決めていくという演出もお勧めです。
「ブーケ・ブートニアセレモニー」「ダーズンローズ」これらのセレモニーは、「まだきちんとプロポーズができていない」「何かちゃんと言葉にして伝えたい」そんな思いがある方にはぴったりの演出です。
チャペルムービー
新郎新婦が入場する前に上映する「チャペルムービー」。
厳かな雰囲気の中、お二人からゲストへの感謝の想い、そしてお二人のこれまでの軌跡を映像にして上映する演出です。
「披露宴でムービーを流すことはよく聞くけれど、挙式でも…⁉」と驚かれた方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに珍しい演出ですが、それ故にゲストのみなさまの記憶に残りやすいと言われています。
また、厳かな雰囲気に包まれている挙式ですが、このムービーを流すことにより、ゲストのみなさまの雰囲気も和らぐ、というメリットもあります。
※会場によっては、挙式会場で映像を流せないという場合もありますので、ご希望の場合は事前にご確認ください。
2-2 指輪の交換でのおすすめ演出
エンゲージカバーセレモニー
エンゲージカバーセレモニーとは、「ダブルリングセレモニー」とも呼ばれており、指輪の交換の後に新郎から再度婚約指輪を送るというセレモニーです。
「二人の愛を再確認し、永遠に続くように蓋をする」という意味が込められています。
永遠の愛を再度みなさまの前で誓う、という意味でも素敵ですが、
・婚約指輪のお披露目ができる
・プロポーズも兼ねて行える
という意味でもお勧めです。
結婚指輪に比べると、婚約指輪をはめる期間は短いことが多いため、この機にぜひ皆さんにも秘湯したいという方、プロポーズに心残りがある新郎様等には特にお勧めな演出です。
ベビーリング
こちらは、授かり婚の方にお勧めな演出です。
ベビーリングとは、その名の通り、お子様の誕生を祝って贈る指輪のことです。
元々の由来はヨーロッパの「銀のスプーンを持って生まれた子どもは幸せになれる」という言い伝えから始まりました。
そこで、子どもが生まれた際は「食べるものに困らないように」「幸せになるように」という願いを込めて、子どもに銀のスプーンを贈る、という習慣が生まれたのです。
それが近年派生して、同じく銀製の指輪を贈るという習慣に変化していきました。
生まれてくる子どもの幸せを願って、誓いの場で贈ってみるのはいかがでしょうか?
*一般的に誰が誰に送るという決まりはありませんが、挙式で行う場合は「新郎→新婦」に送るという流れが良いでしょう。
もらった指輪は、お子様が大きくなるまで、ネックレスに通して新婦が身に付ける、という方が多いようです。
2-3 誓いのキスでのおすすめ演出
キリスト教式などでは、基本的にこのシーンでは口づけを行います。
ただ、日本人の中には「みんなの前でそういうことをするのが恥ずかしい…」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな方のために、いくつかこのシーンで取り入れられる演出をご紹介します
誓いのハグ
誓いの”キス”ならぬ”ハグ”。
二人が力いっぱい抱きしめ合う、とても可愛らしく・ドラマチックな演出です。中々人前で二人がハグをするところを見ることもないかと思いますので、ゲストのみなさまにとっては新鮮なシーンになるでしょう。
また、ハグをする向きを、ゲストのみなさまにも見えるようにすると、二人の笑みもみなさまに見え、思わずその場にいる全員から微笑みがこぼれることでしょう。
厳かな雰囲気とはまた違った、温かな雰囲気が会場を包みます。
口以外の所にキス
例えば「額」「頬」「手の甲」…、など人前式では特に決まりはありませんので、口が恥ずかしいということであれば、それ以外の所どこでもOKです!
キスをする場所によって意味もあり、口の場合は「愛してる」、額の場合は「祝福・可愛い」、頬の場合は「愛しい・ありがとう」、手の甲であれば「敬愛・尊敬」等など…。
意味から、お二人の好きな場所を選ぶのもお勧めです。
また、お子様がいらっしゃる場合は、二人でお子様の両方の頬にキスをする、という演出もできます。これであれば、お子様も含めた3人の素敵な写真が撮れ、素敵な思い出の1枚になること間違いなしです!
口元を隠す
こちらは、新婦様が持っているブーケで口元を隠しながらキスをするという、とてもお洒落な演出。
「人に見られるのが恥ずかしい」ということであれば、このようなアイデアもございます。
きっとドラマチックで、写真映えする1枚になることでしょう。
ベールの中で
こちらはベールアップをする前にキスをするという、演出です。
ベールに包まれた中、二人だけの世界の中で誓いのキスをする、とても神秘的な演出になります。
ベールの中からも、若干ゲストからは見えていますが、はっきりとは見えない分、恥ずかしさもそんなに湧いてこない、嬉しい演出です。
クロージングキス
こちらは、式が終わり新郎新婦が退出した後、今まさに扉が閉まるという瞬間にキスをする、というもの…!
まるでドラマのようなワンシーンに、ゲストも、まさかそのタイミングですると思っていないため、思わず歓声が上がります。
基本的に挙式会場では親族の方が前に座るため、「親族が近くにいる中でキスするのはちょっと…」と思う方にもお勧めです。
こちらも、場所は口に拘りませんので、それ以外の場所でも、ハグでもなんでもありです。
2-4 結婚証明書へのサインでのおすすめ演出
結婚式証明書へのサインと言えば、式次第にお二人の名前を記載する、というのが一般的です。
しかし、それだけがすべてではありません。
とてもユニークで、素敵な演出もたくさんありますので、ここでご紹介させていただきます。
植樹の儀
こちらは、ゲストのみなさまに参加していただき、木を植え津というセレモニーです。
そもそも「木」は子孫繁栄や家族の幸せを願う象徴とされております。
その木を新郎新婦のふたりが植えることで、幸せな家族を新しく作り上げていくという意味が込められています。
まず、新郎新婦が用意した鉢植えに、苗木と少量の土を入れておきます。
そして受付などで事前にゲストの皆さんに土を入れてもらいます。
そして挙式中に、最後に新郎新婦がその鉢植えに水を注ぎ完成となります。
室内でも緑を感じることができ、ナチュラルな雰囲気を楽しむことができる演出です。
サンドセレモニー
サンドセレモニーとは、様々な色の「砂」を一つの容器に入れ、サンドアートを完成させる演出のことです。
まず、新郎新婦が選んだ色の砂を受付に用意しておきます。そして、ゲストのみなさまに、好きな色を好きな分量だけ入れていただきます。そうして、どんどん砂を重ねていくことで見事なグラデーションの層が出来上がる、というものです。
そして、挙式中に仕上げとしてお二人も砂を入れていただき、完成となります。
まさに、ゲストのみなさまと新郎新婦のお二人とで作り上げる共同アート。
世界に一つしかない作品を作り上げることが出来ます。
その他にも、ゲストに参加していただく演出として、派生版でパズルのピース一つ一つにゲストからメッセージを書いてもらい、最後にお二人がそれぞれへのメッセージを書いて、はめ込み完成させる「パズル証明書」、ハート型等かわいらしい形を下小さな積み木にメッセージ書いてもらい、透明なガラスケースに入れていく「ドロップツリー」などもあります。
これらもゲストからもらったメッセージをそのまま飾ることが出来るので、とても思い出深い記念の品になること間違いなしです。
ストリングアート
木製の土台に釘を打って糸をかけて制作するウォールアートのことです。
糸の色や、板の素材などで雰囲気も千差万別。
土台(板に指定の柄に合わせて釘を打ち付け、準備完了!)をお二人で作り、受付などで、ゲストに糸をかけていただきます。
例)ハートの柄を作る場合
①まず、板にハートの柄になる様釘を打ち付けます。
②受付で、ゲストに釘に糸を巻き、柄を完成させてもらいます。
③そして最後に、ハートの外枠をお二人でなぞり完成です。
みなさんの祝福の想いが絡まり、素敵な柄となって挙式会場に現れます。
その想いをお二人で受け止め、最後に形にする、アーティスティックで思い出に残る演出です。
2-5 結婚の承認でのおすすめ演出
お二人の結婚の成立を認める証人の儀式です。
大抵は「拍手」をすることが多いですが、ここでもお二人ならではの見せ所。
以下のような事例があります。
クラッカーで承認
受付のタイミングや、挙式会場に入場する際に一人一つクラッカーをお配りします。
そして、司会からのアナウンスのタイミングで、皆さんで一斉にクラッカーを鳴らす、という演出です。
音だけでもとても華やかなため、とても盛り上がります。
音の大きさが、まるで祝福度合いを表すかのようで、思わず新郎新婦様も、そして参加しているゲストのみなさまも笑顔になること間違いなしです。
※中には、紙吹雪が飛び出すものもありますが、会場によっては「音のみであればOK」という制限がある場合もございますのでご注意ください。
リボンワンズでの承認
クラッカーとは打って変わり、こちらは目に華やかな演出です。
細長い棒にリボンをつけ、ゲストのみなさまに振っていただく、という演出です。
こちらも最初にゲストのみなさまにお配りし、承認のタイミングで、一斉にリボンを振っていただきます。一斉にカラフルなリボンが空を舞うので、目に鮮やかに写ります。
ただ、音がしないのが寂しく感じる方は、棒に小さなベルをつけるのもお勧めです。
会場によっては、床に何かが飛び散ってしまうような演出はNGとされるところもありますので、そういった場合はこの演出がお勧めです!
バルーンリリース、バブルシャワーでの承認
こちらは、主に外で挙式をされる方にお勧めです。
ゲストのみなさまには、事前に風船やシャボン玉の元を渡しておき、司会の問いかけとともに、風船の場合は手を放し、シャボン玉の場合は一斉に吹く、というものです。
バルーンリリースの場合は、色とりどりの風船が一斉に空に上がるので、まさに壮観…!思わず歓声と拍手が自然と上がります。
バブルシャワーの場合は、一斉に吹かれたシャボン玉が日の光を反射して虹色に光ります。まるで光が二人を祝福しているようで幻想的な瞬間になります。
*どちらも、場所や会場によって制限されている場合がありますので事前にご確認ください。
ただ、これだけだと音が無くて寂しい、という方もいらっしゃるかと思います。
その際は、司会に先導していただいて拍手をしてもらう、音楽を流す、なども取り入れると良いでしょう。
3章 タイプ別おすすめ演出:16選
さて、1章では人前式の流れに沿っていくつか演出をご紹介しました。
しかし、まだまだ紹介したい演出がたくさんあります。そこで、2章では、演出のタイプ別でご紹介をさせていただきます
ぜひ気になる演出があれば参考にしてください。
3-1 涙腺崩壊…。感動するおすすめ演出
アイルランナー
バージンロードに、お二人のこれまでの歴史を綴る演出です。
新郎新婦、二人ともが通るこのバージンロード。
そこに今日までの思い出を飾っていただきます。
入口から入り、お二人が生まれた日からスタートします。
そして、だんだんと成長し、お二人が出会い、そして今日を迎えるまでの歴史を、写真とともに綴っていただきます。
思い出を振り返りながら、それぞれがこの道を歩き、そして祭壇の一番前に来る頃には、互いの歩んだ道を振り返り、二人で顔を見つめます。
そして二人が同じ方向を向き、手を取り進む先は空白…。
この後の誓いの言葉を胸に、未来は二人で作っていく、そんなストーリーが込められる演出です。
ジャケットセレモニー
新婦様が入場後、新婦のお母様に行っていただく「ベールダウン」はご存知の方も多いことでしょう。
こちらはその男性版の演出になります。新郎様が入場された後、新郎のお母様が、新郎様にタキシードのジャケットを着せ、送り出すというものです。
立派に成長した息子の最初の一歩を送り出すお母様。これまで育ててきてくれた母に、立派な背中を見せる新郎様。言葉を交わさずとも伝わる親子の想いが垣間見える、そんな素敵な演出です。
3-2 これは面白い…!大盛り上がりの演出
ハイタッチ入場
その名の通り、入場の際に、バージンロード側にいらっしゃるゲストとハイタッチしながら進む演出です。挙式で行う場合は、新郎様が入場される時に取り入れられる方が多いです。
ゲストのみなさまが待つ中、新郎様はお一人で入場します。中には緊張でガチガチになってしまう方も…。
そんな新郎様の緊張をほぐすためにも、この演出はお勧めです。何より、ゲストのみなさまも「一緒にこの場に参加している」という感覚をより一層味わっていただけることでしょう。
ゲストからは激励・祝福の意味を込めて、新郎様はそのみなさまの想いを受けて、決意を持って祭壇迄進んでいきます。
厳かな雰囲気も素敵ですが、明るく・温かな雰囲気がお好きな方にはぴったりな演出です。
○○トス、〇〇プルズ
挙式後に新郎新婦から幸せのおすそ分け!
それがこの「○○トス・〇〇プルズ」。
一般的によく行われるのは「ブーケトス・ブーケプルズ」というセレモニーです。
その名の通り、「ブーケを”投げる”」もしくは「ブーケに繋がったリボンを”引っ張り”」、見事手にした方にプレゼントする、というセレモニーです。新婦の持つブーケは、次に持った人に幸せを運ぶと言われており、特に女性に人気の演出になります。
「ブーケプルズ」が少し分かり辛いかと思うので補足をさせていただくと、まず何本かリボンを用意します。仮に10本用意したとして、その中の1本だけがブーケに繋がっている状態になります。
そしてゲストから10名選出し、一斉にリボンを引いてもらい、繋がっていた方に差し上げる、というくじ引きのようなイメージです。
そしてこの「トス・プルズ」ですが、ブーケに拘る必要はありません…!
ブロッコリートス・プルズ
ブーケが女性にということであれば、男性にも何かしたい…!と生まれたのがこの演出。
花束に形が似たブロッコリーを綺麗に装飾し、男性たちに向かって幸せのおすそ分けをする演出です。
女性がメインになりがちな演出の中、男性達も参加できるという演出があれば、盛り上がること間違いなしです!
キャンディブーケトス・プルズ
こちらは、キャンディをブーケのように束ねて行うトス・プルズです。
これであれば、小さなお子様も参加して嬉しい演出…!
(投げるときは怪我・破損にご注意ください。)
…等々、上記の例に限らず「アフロトス(あたった方はアフロを被る、というネタ演出)」「ワインプルズ(お酒好きの方には嬉しい演出!)」等、物にこだわることなく、色んなアレンジができる演出です。
ぜひ、お二人の好きな物や、ゲストのみなさんで盛り上がりそうなものがあれば取り入れてみてください。
3-3 ゲストも参加!周囲巻き込み型の演出
リングリレー
指輪の交換の際、お二人の指輪をゲストの力を借りてお二人の元へ運ぶセレモニーです。
座席の一番内側に座っている方にご協力いただき、指輪を通したリボンを持ち、後ろから指輪を通し、一番前でリボンの端を持っている新郎新婦様の元まで運んでいきます。
お二人が今日、ここに立っているのはきっと参加しているゲストのみなさまのおかげ。
最後の約束を交わす時にも、今一度みなさんのお力を借りて夫婦となる第一歩を踏み出す、そんなゲストを巻き込んだ素敵な演出です。
中には、新郎側と新婦側、どちらの指輪が先に届くかを競う場合もあります。
そうすると、少しゲーム感覚でゲストのみなさまもかなり盛り上がっていただけます。
誓いの言葉~ゲストからの問いかけ版~
大抵、誓いの言葉はお二人が事前に考えてきたことをゲストのみなさまの前で誓いますが、この場合は異なります。
受付などで、ゲストのみなさまに「式でお二人に誓ってほしいこと」を書いていただき、それを当日その場で誓っていただく、というセレモニーになります。
流れとしては、誓いの言葉のシーンでお二人が、ゲストのみなさまに書いていただいた紙を引き、そしてその内容を書いた方に前に出てきていただき、実際にその場で読み上げていただきます。
そしてその場でお二人は問いかけに対して正直に答え、誓う、という流れです。
時には、お二人のことをよく知る友人だからこそ遠慮のない、しかし愛のあるメッセージが聞けることもあり、笑いと温かな雰囲気に包まれた素敵な瞬間を過ごすことが出来ます。
また、別記事で、お二人ならではの誓いの言葉を作るための流れ・知識などを紹介しておりますので、ぜひこちらもご覧ください。
▼注目を集める人前式!【パターン別12の文例集付】二人ならではの誓いの言葉作成方法
タイムカプセル
「ウエディングボックス」とも呼ばれるセレモニーです。
子どもの頃「○年後にまた開けよう」と約束をして思い出の品を入れて封をし、他人には分からないところに隠す。そして約束の○年後にまたみんなで集まり、思い出を懐かしむ…、そんな素敵な出来事を結婚式にも取り入れてみる、というのが今回の演出です。
まず、ゲストに受付で10年後(ここは何年後でも構いません)の新郎新婦に向けてのメッセージを書いてもらいます。そして、挙式中に新郎新婦がそれぞれ相手に向けてメッセージを書き、二人で蓋を閉じる、というセレモニーです。
派生版として、ワインを一緒に入れて箱を閉じ、数年後に箱を開けた時に二人で一緒に飲むという「ワインボックス」、ゲストからのメッセージをもらった後、最後に蠟燭で固め、蓋をする「タイムカプセルキャンドル」などもあります。
(キャンドルの場合、毎年記念日に火を灯し、○年後に全て溶け切り、皆さんからのメッセージが現れる、という仕様になっております)
未来を近い、その約束を胸に日々を過ごす、結婚式が終わりではなくはじまりとなる、そんな素敵なセレモニーです。
3-4 身近にお子様がいる方はぜひ!お子様参加でほっこり演出
ここからはお子様に参加してもらう、思わずほっこりする演出をご紹介します。
お子様の登場で、緊張感で包まれている会場も思わずほっこりしてしまう、素敵な演出の数々です!
リングボーイ、リングガール
指輪の交換の際、お子様に運んできてもらう「リングボーイ・リングガール」という演出。
登場の順番は会場などによって異なりますが、入り口から入場して、バージンロードを歩き、そのままお二人の元迄指輪を運んだ後はゲスト席までお戻りいただきます。
大切な指輪を運ぶ役割なので、人によっては少し緊張気味に、慎重に運ぶ姿がとても可愛らしい演出です。
フラッグボーイ、フラッグガール
新郎新婦の登場を知らせるウエディングフラッグを持って先に入場する「フラッグボーイ・フラッグガール」。その名の通り、「旗」を持って新郎新婦を先導していただきます。
フラッグに書く言葉は、「Here Comes The Bride(Groom) (新婦(新郎)が登場します)」が定番ですが、ここはアレンジ可能!
GroomとBrideを「&」で繋いでも良いですし、二人の名前を書いてもいいですし、「Just Married」も定番のお勧めのアレンジと言えるでしょう。ここの言葉に縛りはありませんので、ぜひ色々アレンジしてみてください!
フラワーボーイ、フラワーガール
バージンロードに花びらをまきながら新婦を先導する役割のことです。
花びらをまくことにはバージンロードを清めるという意味があり、欧米では主流な演出です。
複数人で行うこともあり、着飾った男の子・女の子たちはまるで新婦を祝福する妖精のよう…。
そんな可愛らしい妖精さんに先導されて入場してくる新婦も、ドラマのワンシーンのようでみなさまの記憶に強く残ることでしょう。
トレーンボーイ、トレーンガール
トレーンボーイ、トレーンガールとは、新婦がベールを踏んでしまったりしないように、ウエディングベールの裾を持ってサポートする役割を担ってもらう女の子のことを指します。
「トレーンベアラー(持つ)」という風に呼ぶこともあります。
様々なウエディングドレスがある中、トレーンが長いドレスを選ぶと、一人で歩くのは中々困難になります。折角長くて綺麗なトレーンにも関わらず、どんどん形が崩れたり、絡まったりしてしまうため、それを防ぐ意味もあります。
以上、お子様にも参加していただく演出でした!
あまり幼すぎると、一人で歩けない、ということもあるかと思いますので、そう言ったときは少し大きなお子様や親御様と一緒にしていただくのもお勧めです。
ぜひご検討下さいませ。
3-5 これは人とは絶対に被らない…!思い出に残る演出
始球式
こちらは、新郎と新婦父の心温まる演出。
実際に行われた方を例に、ご紹介します。
<通常の流れ>
①新郎が入場した後、新婦と新婦父が入場されます。
②新婦父が新婦の手を取って新郎の手の上に載せ、最後に背中を押して送り出す。
<始球式の場合>
①新婦と新婦父が入場します。
②少し遠い場所で立ち止まります。
③そして新郎と新婦父がグローブを嵌め、新郎から「俺の娘を頼んだ」という意味を込めてボールを投げます。
④新郎がそれを受け止め、最後に二人で握手。
というような流れになります。
入場のシーンでの主役は主に「新郎・新婦」な中、最後に父の思いを新郎が受け止めるという、お父様も巻き込んだ、熱い想い溢れる演出です。
※室内や割れ物が近くにある場合など、場所によっては危険になりますので、事前に会場にご確認ください。
レターセレモニー
レターセレモニーには、2種類あります。
①新郎新婦が互いに手紙を贈り合う
②新郎新婦からゲストに感謝の手紙を贈る
順にご説明いたします。
①新郎新婦が互いに手紙を贈り合う
こちらは挙式中、誓いの言葉としてお二人が互いに手紙を読み合うという演出です。
中々普段は恥ずかしくて口にできない感謝の言葉や気持ちを綴り、互いに読み合うというこの日ならではの演出。
書いた手紙は互いに贈り合い、大事に保管していただきます。
きっと何年後に読み返しても、当時のことを思い出し、気持ちを再確認できることでしょう。
②新郎新婦からゲストに感謝の手紙を贈る
こちらは、書いてある通り、ゲストに向けてお二人が一人一人にメッセージを書くという演出です。席札の裏に書く、という演出は定番ですが、このレターセレモニーでは挙式中に読んでもらえるように準備をします。
まず、受付などで事前にゲストに手紙を渡し、合図があるまで開封しないように注意喚起をしておきます。そして、挙式会場に入場し、お二人が入ってくるまでの待ち時間で、司会から読んでいただくように声掛けしてもらいます。
入場前の厳かな、少し緊張に満ちた雰囲気の中お二人からのメッセージを読むと、より一層そのメッセージが胸に刺さります。
新郎新婦が互いに贈る、ゲスト一人一人に送るメッセージには絶対に被りがありません。
お二人ならではの言葉をみなさまに贈ってみるのはいかがでしょうか?
3-6 和風もあり⁉和の人前式演出
水合わせの儀
新郎 新婦のお互いの実家の水を汲んできて、ひとつの杯に注ぎ合わせた水を飲むという儀式です。
別々の環境(水)で育ったふたりがお互いの環境に慣れ親しみ、新たな家庭、環境(水)を築いていけるようにという意味が込められています。
和装ですと、まるで三々九度の儀式のようで、神社式のような雰囲気を味わくことが出来ます。
またこのアレンジ版として、水を合わせて二人で育てている・これから育てる観葉植物に水を注ぐ、水ではなくカクテルを作る、「第1章 ④結婚証明書のサインでのおすすめ演出」に書いてあるような演出もあります。
お二人の挙式スタイルによって、ぜひアレンジを加えてみてください!
筥迫の儀
”筥迫”とは、江戸時代に女性が懐紙や鏡などを持ち歩く際に使っていた小物入れのことです。
新婦の支度の仕上げに、新婦お母様より新婦の胸元へ、『筥迫』を差していただく演出。
キリスト教式の『ベールダウン』のように、魔除けの意味も込められています。
和婚ならではの、素敵な演出、ぜひ取り入れてみるのはいかがでしょうか?
紅挿しの儀
別名「紅引きの儀」とも言われ、「筥迫の儀」の派生版とも言えます。
これは新婦となる娘の唇に、母親が紅筆で口紅を塗ってあげるというものです。もともと「紅」(赤色)は魔除けや厄除けの為に、昔から使用されていた色で、ここで行うのは「魔除け」の意味が込められております。
お化粧の仕上げに、魔除けの・華やかな「紅」を塗り、「幸せになってほしい」という思いを込めて送り出す…。そこには母の愛情がふんだんに込められています。
タイミングとしては、ベールダウンの代わりに入場をするときも良いですが、身支度の時に行うと「母と娘」二人だけの時間も作れるので、このタイミングもお勧めです。
4章 まだ迷う方にお勧め!~プロと一緒に自分たちの式にピッタリの演出を -zerokon-~
ここまでお読みいただき、いかがでしたでしょうか?
人前式の演出の事例は、なんとなくストックが出来た方、自分のやりたいイメージが付いた方、まだまだもっと演出を知りたいという方、様々いらっしゃることでしょう。
これまで、5,000組以上のお手伝いをしてきたゼロ婚では、豊富なアイデア・経験があります。
その経験を活かし、「たくさんの演出がある中、中々決めきれない…」、そんなお二人の背中を、一緒に何が良いかを寄り添いながら考え、そしてそっと押してくれます。
また、ゼロ婚では担当一貫性のため、最初に相談した担当者と挙式当日まで一緒に打ち合わせを進めることが出来ます。持ち込み料が0円のため、気に入った演出があれば、ご自身で手配したり、外部から持ち込むのももちろんOKです!
ぜひプロと一緒に自分たちのやりたいことを話し合い、固め、一緒に進めてみるのはいかがでしょうか?
ゼロ婚では、そのお二人の大切な思いを形にするお手伝いを0から一緒にさせていただきます。
ご興味あられる方はぜひ、下記のURLから詳細をご確認ください。
5章 まとめ
この記事では、人前式の一般的な流れから始まり、タイプに分けて演出を様々にご紹介してきました。
■一般的な流れでのおすすめ演出
・入場シーン…ブーケ・ブートニアセレモニー、ダーズンローズ、チャペルムービー
・指輪の交換…エンゲージカバーセレモニー、ベビーリング
・誓いのキス…誓いのハグ、口以外にキス、口元を隠す、ベールの中で、クロージングキス
・結婚証明書のサイン…植樹の儀、サンドセレモニー、ストリングアート
・結婚の承認…クラッカー、リボンワンズ、バルーンリリース・バブルシャワー
■タイプ別おすすめ演出
・感動系…アイルランナー、ジャケットセレモニー
・面白、盛り上がる系…ハイタッチ入場、〇〇トス・〇〇プルズ
・ゲスト参加型…リングリレー、誓いの言葉~ゲストからの問いかけ版~、タイムカプセル
・お子様参加系…リングボーイ・ガール、フラッグボーイ・ガール、フラワーボーイ・ガール、トレーンボーイ・ガール
・珍しい演出…始球式、レターセレモニー
・和の演出…水合わせの儀、筥迫の儀、紅挿しの儀
人前式は決まりが無いからこそ、様々な演出ができ、そしていろんな形でお二人の想いを形にし、みなさまに届けることが出来ます。
この記事でご紹介した演出が、少しでもお二人のアイデアの参考になれば幸いです。
ぜひ、お二人でもどんな演出が良いか話し合ってみて下さい!
お二人が素敵な一日を作り上げられることを、心よりお祈り申し上げております。
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