「結婚式のかっちりした雰囲気が苦手だなぁ」
「やっぱりみんなの前でのキスはちょっと…」
「年齢的に派手な結婚式は恥ずかしいな」
人生の一大イベントである結婚式。皆さんはどんな結婚式をイメージされますか？
この日のために作り込まれた会場の世界観。美しい衣装にシェフの作る極上料理、二人を輝かせる演出。そして、お二人のために集まってくれたゲストの皆さん。
それらを「素敵！」と思う人もいる一方で「なんだか恥ずかしいなぁ…」と感じる方も多くいらっしゃいます。
結婚式の当たり前が負担に感じている人をたくさん見てきました。
この記事ではたくさんのお二人の結婚式をプロデュースしてきた私が、新郎新婦のかかえる「恥ずかしい気持ち」について徹底解説いたします。
この記事があなたのモヤモヤを解決するきっかけになれば嬉しいです。
1 なぜ恥ずかしいのだろう。先輩夫婦から見る、恥ずかしさの３つのタイプ
新郎新婦の感じる「恥ずかしい」には大きく３つの種類があります。
1-1 会場や衣装、雰囲気などが苦手な「会場・衣装タイプ」
結婚式はお二人が主役のイベント。会場の雰囲気や席の配置、当日の髪型や衣装などはどれも特別感のあるものです。
そういった特別感にすこし恥ずかしい思いをされているタイプを「会場・衣装タイプ」といいます。
このお悩みを解決するには人数と会場がカギとなります。２章で詳しく解説いたします。
1-2 目立つ演出や衣装が苦手な「演出タイプ」
自分たちの生い立ちをゲストの前で紹介されること、みんなのまえでキスすること、入場時にみんなに見られること…。
結婚式はたくさんの人から注目を浴びるイベントですが、それが「恥ずかしい」と感じられる方も多くいらっしゃいます。
結婚式特有の目立つ衣装や、派手な演出にモヤモヤを抱えるタイプの皆さんを「演出タイプ」といいます。
そんなあなたには演出をアレンジすることがおすすめです。２章で詳しく解説いたしますね。
1-3 周りからどう見られるか気になる【晩婚・再婚・授かり婚タイプ】
演出とか、結婚式自体の雰囲気も気になるけど、何より周りからの目線が気になる…
というあなたは「晩婚・再婚・授かり婚タイプ」です。
今の時代、様々な背景を持つ方が、それぞれご自身のタイミングで結婚することが多くなりました。
その中には、二度目の結婚をされた方、歳を重ねてから結婚される方、お子様と一緒に結婚式を作り上げようとされている方など、いわゆる一般的な結婚式のイメージから少しだけ離れてしまっている為、何となく周りからどう見られるかが気になってしまい”恥ずかしい”と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
こちらのお悩みに関しても、２章にて詳しく解説していきますね。
2 タイプ別「恥ずかしさ」のお悩み徹底解決 Q＆A
あなたはどのタイプでしたか？
この章では恥ずかしがり屋さんが抱えがちなモヤモヤについて、タイプ別にお悩みを徹底解決いたします。
2-1 【会場・演出タイプ】お悩み解決 Q＆A
Q1 みんなより高いところ（高砂）で注目を浴びることが恥ずかしい
A 高砂なしの結婚式がおすすめ！
一般的な結婚式には高砂と呼ばれる、ゲストよりも一段高いステージのような場所があります。そこに新郎新婦は着席し式を過ごすのですが、その特別感にぎこちなさを感じる方も多くいらっしゃいます。
そんな方には「高砂なしの結婚式」をおすすめいたします。
高砂なしの結婚式の魅力はなんといってもゲストとの距離の近さ。
その他にも高砂なしの結婚式のメリットはたくさんありますので、よければ検討してみてくださいね。
Q2 肩出しのドレスに抵抗があります…
A 袖付きのドレスや、和装などさまざまなドレスがありますよ！
ドレスはきれいで美しいのですが、みなさんが思い描くドレスの多くは肩出しのドレスではないでしょうか。
しかしドレスにもたくさんの種類があります。
肩や胸元の主張を抑えたドレスや、
和装、
他にもたくさんのドレスがありますので、どういった衣装が理想か、写真などと一緒にプランナーさんに伝えることをオススメします！
きっとあなたにぴったりな衣装をコーディネートしてくれるはずです。
Q3 そもそも式場のカチッとした雰囲気が苦手で…
A カジュアルでアットホームな雰囲気が作れる会場もありますよ！
結婚式場は豪華でフォーマルな印象が持たれがちですが、そういった雰囲気の会場ばかりではありません。
とくにカチッとした雰囲気が苦手なあなたには
・ホームパーティーのような雰囲気がつくれるレストラン
・お二人好みに会場をアレンジできるゲストハウス
がおすすめです。
無理のない雰囲気で、お二人にぴったりの会場を見つけましょう！
▼ 会場の選び方はこちらの記事に詳しく書かれています。
2-2 【演出タイプ】お悩み解決 Q＆A
Q1 多くの人の前でキスをするのが恥ずかしい
A キスじゃなくても大丈夫！演出は二人に合わせて変えていきましょう！
結婚式といえば「誓いのキス」と考えられている人も多いと思います。
結婚式の象徴のようなシーンですから、カメラマンから写真撮影のために「長めにお願いします！」とリクエストされたり…恥ずかしがり屋な方にとっては中々勇気がいりますよね。
しかし最近はたくさんの選択肢が増え、その当たり前も変わりつつあります
唇ではなく”ほっぺ”にキスをするカップルや、誓いのハグをするカップル、互いに手紙やアイテムを贈り合ったりするカップルもいます。
大事なことは「これから二人が、家族として生きていく」という気持ちを伝えること。
それさえ押さえていればなんでも構いません。
誓いのキスが恥ずかしいということだけで、結婚式を諦めてしまうのはもったいありません。
やりたいこと・やりたくない事をしっかりとパートナー話し合って、プランナーにも伝えるようにしましょう。上記の他にも、きっといい案を提案してくれるはずです。
Q2 新郎入場のシーンが恥ずかしい
A 新郎新婦一緒に入場しましょう！
挙式の最初のシーンといえば「新郎入場」。
バージンロードを一人で歩くときは、たくさんの人達の注目の的になりますし、かなり緊張してしまいますよね。
そんなあなたにはパートナーと一緒に入場されることをおすすめします。
二人一緒なら、緊張も大幅に緩和されますよ！
Q3 余興とかスピーチって絶対お願いしないといけないの？
A なくても大丈夫！演出なしの結婚式も変わらず素敵ですよ。
余興やスピーチなどは盛り上がる反面、ゲストに負担を掛けることになります。
もちろん率先して担当してくれるのであれば演出に組み込んでもいいと思いますが、そうでない場合は気が引けてしまいますよね。
余興や演出の有無は結婚式の成功とはそこまで関係がありません。ゲストとの写真や思い出話、美味しい料理にきれいな衣装。それさえあればいい結婚式を作り上げることができることができますよ！
2-3 【晩婚・再婚・授かり婚タイプ】お悩み解決 Q＆A
Q1 自分・パートナーが再婚の場合、挙式していいの？
A もちろん可能です！再婚の半分が挙式しています！
リクルートが公開しているブライダル総研のデータによると、「新郎新婦のいずれか・または両方が再婚」のケースで挙式・披露宴を実施した割合は【58.0％】との結果が出ています。
再婚カップルの二人に一人は挙式をしているので「二回目の結婚式だけど大丈夫かな…」と考える方も安心して結婚式を挙げてください。あなたが大切に想うゲスト方々は、あなたの幸せをきっと願ってらっしゃるはずです。
▼シングルマザーの方は、是非こちらの記事も参考にしてください
Q2 年齢的に派手な結婚式を挙げるのは恥ずかしいな…
A 少人数挙式にし、料理にこだわることをおすすめします！
年齢的に派手な演出は気が引けるという方には少人数開催をおすすめします。
親族や親しい友人だけの会場はとてもあたたかくきっといい時間を過ごせると思います。また、金銭的に余裕のある方は料理のグレードアップもおすすめします。最高のゲストと最高の料理でかけがえのない時間を過ごせば、いつもより素直に自分の気持ちを表現できるかもしれません。
Q3 授かり婚・できちゃった婚の場合も挙式していいのかな
A もちろん！産前・産後のどちらでするかを考えて準備を進めましょう
結婚相談に来られるお客様のうち7％がマタニティー婚を希望されるお客様で、産後の方も合わせると更に多くいらしゃいます。そのようなお二人には”産前”か”産後”、どのタイミングで挙式すべきかを慎重に考える必要があります。
・産前の場合
出産後は忙しく結婚式の時間を取れないという方は産前に結婚式（マタニティー婚）を選ばれます。
時期としては、安定期に入りかつお腹も目立たない「妊娠５～７ヶ月」に実施するのがおすすめです。当日にかかる負担も考慮し、十分に余裕をもった状態で準備を進めましょう。
また、マタニティー専用のプランもある為、会場決定前にはそのあたりも確認しておきましょう。
・産後の場合
子供と一緒に味わう結婚式はとても思い出深く、憧れる方も多くいらっしゃいます。
また、産後の為、体調も安定していたりドレスの選択肢も増えるでしょう。
ただ、初めての子育ては想像以上に大変なことも多く、強い意志を持って臨まないと中々準備が進まないのも事実です。他にも、二人目も間を空けずに欲しいという方の場合、結局ズルズルと数年経ってしまい「もう結婚式はいいか…」となってしまいがちです。
上記の理由から、実際にたくさんのマタニティウエディングを担当してきた私としては「産前に挙げる」方をオススメしています。
3 目立つための結婚式ではない。意思表明の場としての結婚式を。
結婚式は派手で豪華なイメージ、ひいては「お二人が主役のイメージ」を持たれている方が多いのではないでしょうか。
私自身もこの仕事をするまではそう思っていましたが、今は違います。
結婚式は 「ゲストに感謝の気持ちを伝える場」であると同時に「おふたりの意思を表明する場」でもあります。
結婚式に招待するゲストは、おふたりの人生を「今まで支えてくれた人達」であり、「これからも人生を共にしていきたい人達」のはずです。
そんな大切な人達の前で、これから苦しいことがあったとしても ひとりよがりではなく「家族として生きていくこと」を宣言する。私達は、これこそが「結婚式の本質である」と考えています。
そう考えると、「恥ずかしい」という結婚式の表面的な側面だけを近視眼的に捉えてしまい、ナシ婚を選択してしまうことはもったいないとは思いませんか？
【zero wedding】では、”家族をはじめる場としての結婚式” をお二人の生い立ちから丁寧にヒアリングをした上で「家族コンセプトを作る」ところからお手伝いしています。結婚式の本質をしっかりと見つめて、家族の原点となる結婚式を一緒につくっていきませんか？
▼「ナシ婚」という選択肢に踏み切れないあなたは、こちらの記事もご覧ください。
4 派手じゃなくていい。二人が胸を張れる結婚式を実現しましょう。
さて、この記事では新郎新婦が抱えがちなモヤモヤを解説してきました。
とはいえ、まだまだ恥ずかしい気持ちが解消していない方もいらっしゃると思います。
そんなあなたに伝えたいことがあります。
それは「胸を張れる結婚式を実現しましょう」ということです。
なんだかんだ言っても人からの注目を一身に浴びることはやはり恥ずかしいものです。
でもその恥ずかしさにも全力で向き合い、試行錯誤してたどり着いた結婚式は、恥ずかしさも誇りに感じられるような時間になるはずですし、これからの人生においてもきっと “はじまりの場所” であり、”立ち返れる場所” になるハズです。
そんな結婚式が実現することを心から祈っています。
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