10分で仲直り。結婚式準備のけんかを夫婦円満につなげる方法

結婚式の準備の中で「3組に2組がけんかする」という事実を知っていますか。

幸せの象徴とされる結婚式。ですが準備がはじまると価値観の違いを感じる場面は増えてきます。

「結婚式場が決まって、いざ準備をはじめるとなぜかけんかが絶えない。」
「ちょっとしたことで衝突ばかりで、もう結婚式のことを考えたくない…。」

一度や二度ならまだしも、式場決定から当日まで6カ月~1年ほどあります。それだけの期間をこのような悩みや不安を抱えながら、さらに仕事や新生活の準備もしながら過ごすのは決して容易なことではありません。

ですが実はけんかは悪いことばかりではなく夫婦円満につながる機会でもあります。

私自身も2019年に式を挙げました。入籍まではけんかゼロでしたが、式の準備に入ってから妻と10回以上けんかして「もう結婚式、やめようかな…」とまで考えたこともあります。その中で結婚する意味や式を挙げる理由を再発見できたのも事実です。

そこで実体験と3,000組以上の結婚式をお手伝いしてきたプロデュース会社の実績をもとに、結婚式の準備で「けんかが起きる5大理由」や「仲直り術」も具体的に解説します。

いまけんか中のご夫婦も、これからけんかが起きてしまいそうな方も、より楽しく意義のある結婚式を迎えるための参考にしてみてください。

1 あぁっもう!結婚式準備の5大けんか理由と仲直り術

結婚式の準備中にけんかしたことがある夫婦はおよそ3組に2組。その理由は様々ですが大きくわけて5つのパターンがあります。

理由1. お金:どっちがどれだけ負担するの?
理由2. 役割分担:お願いしたことが進まない…
理由3. 主体性:二人で進めていきたいのに…
理由4. 希望の違い:意見がすれ違ってしまう…
理由5. 親の介入:私たちの結婚式なのに…

けんかが起きる状態はお互いになんらかの不満を抱えたままのケースが多く、いまとは他の理由でさらなるけんかに連鎖的に発展することもあります。冷静に解決と予防に取り組むためにも、自分たちがどのパターンに当てはまりそうかを検証してみてください。

理由1 お金:どっちがどれだけ負担するの?


【けんか内容】

けんかの中でも結婚式の出費や負担方法が理由になることは少なくありません。

「そこまでドレスにお金かける意味ある…?俺は払えないよ」
「なんとなく折半だと思ってたら、『そっちの希望ばかりなんだから多く出してよ』と言われた」
「子育て中だから収入に余裕はないし、折半は難しい…」

お金にまつわる話は面と向かってするのは難しいですが、とはいっても重要な話なので不満につながりやすいテーマです。

【仲直りの方法】
お金が理由でけんかをしたら、まずは自分の気持ちを落ち着けることから始めましょう。仲直りしようにも、イライラした気持ちのままだとさらにヒートアップしてしまうことにもつながります。

気持ちを落ち着ける方法としては、

・お風呂に入る
・ごはんを食べる
・散歩して外の空気を吸う

など、お気に入りの方法で整理してから「さっきの話だけど、実は~~と思っていて…」というように冷静に気持ちを伝えましょう。

【根本的な解決策】
まず「結婚式にかかる費用とお互いの予算」をすべて紙に書き出しましょう。

ちなみに筆者が挙げた結婚式でのリストを載せておきます。

結婚式にはいろんな項目があり、それぞれにお金がかかってきます。

二人ともに関係するものもあれば、それぞれで費用が異なるものも多いため、どっちがどれだけお金がかかるのかリストにして見える化することから始めましょう。

(二人ともに関係するもの)
料理やドリンク
会場使用料
写真
司会者

(一人しか使わないもの)
お色直し
ブーケ
美容着付け

(それぞれで費用が違うもの)
ゲストへのお車代や宿泊代

次に項目ごとに支払い担当を決めましょう。このときにお互いの貯金額や収入も書き出しておくと、納得感をもって決めていきやすくおすすめです。


【アドバイス】

実はこの理由でのけんか自体は問題ありません。なぜなら入籍時点では家計の分担方法が明確に決まっていないために起きるためです。

すべて一つのお財布にする
生活費だけ共通にする
お小遣い制

など、いずれは決める必要のあることです。結婚式の準備を通して、お互いがお金をかけたいと思える項目について理解が深まっていくので、この理由でのけんか自体は誰もが通る道ですのでご安心ください。

▼結婚式の費用計画については以下の記事で詳しく解説しています。

結婚式の費用トラブルを防ぐ!負担方法がスムーズに決まる16のチェックリスト

理由2 役割分担:お願いしたことが進まない…

【けんか内容】
役割分担をしながら準備していても、計画通りに進むことはほぼありません。

「仕事が忙しくって…、大変なんだよ」
「いまテレビ見てるから、後でやっとくよ」

仕事に新生活の準備とあわただしい中で、依頼したことが後回しになるケースです。

【仲直りの方法】
まずは5分でいいので「二人で話す時間」をつくりましょう。最初は簡単そうに思っていた式の準備でも、始めてみるとかなり手間がかかってきます。

二人とも結婚式が大切なことに変わりはないものの、仕事に家事と目の前のタスクに忙殺されて考えることが後回しになりがちですので、優先順位を上げて結婚式だけを考える時間をつくりましょう。

「忙しいのもわかる。でも大事な結婚式だしちゃんと進めたいから、20時から5分だけ結婚式の話をしよう」

相手の状況に配慮した上で、二人で結婚式の準備状況を共有する時間をつくりましょう。

また、準備を始めた頃と状況が変わることもあります。

・招待客と連絡がつかず、リストアップが遅れている
・ムービー作成が予想以上に進まない
・仕事でトラブルが起きて、準備の時間が取れない

など、お互いの状況をきちんと伝えあって役割分担を変えたり期日を伸ばしたり、二人のペースで無理なく進めていきましょう。

【根本的な解決策】
小さな問題に見えるかもしれませんが「二人で話しあう習慣」が必要です。

結婚式だけでなく出産、育児や引っ越しに親の介護など、家族をはじめていく中では「正解のない判断」を迫られるシーンは増えていきます。だからこそ、スタートとなる結婚式から些細なことだとしてもしっかり話し合える関係性を築いていくことが大切です。

「大変なのはわかるけど、大切な人たちが来る結婚式だから失礼がないようにしたい。
二人の結婚式だから、一緒に頑張ろうよ」

依頼している理由と気持ちをそろえて伝えましょう。

理由3 主体性:二人で進めていきたいのに…

【けんか内容】
お金のことも準備ペースも順調に進んでいても、二人で進めている実感がないことがあります。

「任せるよ、好きなように決めて」
「俺はなんでもいいし、やりたいようにやっていいよ」

など、特に新郎の主体性が感じられない場面において、積極的に進めている新婦とけんかが起きるケースです。

【仲直りの方法】
まず冷静になれるだけの時間をおいてから、気持ちを伝えるところから始めましょう。新郎に見られるケースとして「二人にとっての効率」を考えた結果、任せていることがあります。

結婚式をどうでもいいと思っているわけではなく、新婦の希望を叶えてあげたいけれど、自分では知識もなくアドバイスすることもできない。
それであれば色々調べていて知識のある新婦に任せる方が効率的だしベストでは、と新郎なりの思いやりがあります。

一方、新婦からすると「二人で選んでいく」という「過程」そのものを大事にしていることが多いもの。

具体的には気持ちが落ち着いてから

「私の希望を叶えてくれるのは嬉しいけど、家族になるための結婚式だから二人で進めていきたい」
「ちなみにこの花だけど、この二つだったら、どっちがイメージに近い?」

と「相談している理由」を伝え、意見を求める時には「選択肢に対する意見」を聞くようにしましょう。

「この衣装、どう思う?」というような漠然とした質問では、知識の少ない人には答えることが難しくなるため「うん、いいと思うよ」と漠然な答えしか返ってきません。

【根本的な解決策】
お金が理由のけんかと同じく、このけんか自体も大きな問題はありません。このけんかの起きる理由の多くは主に性差の違いによるものだからです。

「理由や効率、合理性」を重視しがちな男性
「意味や感情、感性」を重視しがちな女性

両者が一つの家族というチームをつくる以上、この違いによる意見の衝突は回避が難しいものです。

結婚式という過程を通じて、お互いの違いへの理解を深めていくことが家族をはじめる第一歩となっていきます。

理由4 希望の違い:意見がすれ違ってしまう…

【けんか内容】
二人ともに主体性があった場合には、意見が真っ向からぶつかってしまうこともあります。

「チャペル挙式が憧れなのに、彼の家がお寺だから仏前式をゆずらなくて…」
「私は友だちも呼びたいのに、恥ずかしいし家族だけでやろうという彼の希望と意見がまとまらなくて…」

大切な一日だからこそ叶えたい希望も多く、その違いが解消できずけんかに発展するケースです。

【仲直りの方法】
希望がはっきりしているなら「希望内容と理由」をお互いにすべて紙に書き出してから見せあいましょう。

結婚式の目的は自分の希望を押し通すことではなく、二人が一つの家族というチームとしての始まりの場となること。強いこだわりを持っているものはその人の人生にとっても重要な証拠であり、結婚式以外の場面でもずっと出てくるものです。

長い時間を共に過ごしていく家族だからこそ、お互いが「何を、なぜ大切にしているか」をしっかり理解しあう機会にしましょう。

また紙に書き出していく中で自分の気持ちを客観的に眺めることもできて、知らなかった自分の一面を見つけることにもつながります。書ききる頃には自然とクールダウンも出来ているはずなので、書き出したノートを見せあいながら、お互いの理解を深めていきましょう。

【根本的な解決策】
意見の違いによるけんかのポイントは「諦めずに想いをぶつけ合えるか」という点です。主体性のなさによる衝突と異なり、お互いが明確な意思と希望を持っていること自体は問題ありません。

大切なことは「思っているのに言えない」ような関係性です。夫婦とはいえ別人であることは事実。意見のすれ違いは当然のことで、それを伝えられないことが問題です。
少しの間なら我慢できたとしても、何十年という家族関係において長続きすることは難しいでしょう。

ですが意見の違いを正面から伝えあっても、一度や二度で合意に至らないこともあります。家族という長い旅路の中で何度も何度も意見をぶつけあって、自分たちなりの答えをつくっていくことができれば、真の意味でよき理解者どおしになれることでしょう。

理由5 親の介入:私たちの結婚式なのに…

【けんか内容】
二人の意見がぴったり揃っていても、結婚式には両家の親御さんも大きく関わってきます。

「大安か友引じゃないとダメ」
「両家の人数はちゃんと合わせて」
「料理はきちんとして、格式も大事にしないとね」

など、希望を伝えることがエスカレートして新郎新婦と意見がぶつかってしまうケースです。


【仲直りの方法】

まずはご両親のお気持ちを想像することから始めましょう。

子どもの幸せを願わない親はいません。礼儀やマナー、しきたりを重んじるのは「周囲の人たちから二人が失礼に思われないようにしたい」という親心が理由であることが大半です。

とはいえ家族をはじめるお二人も立派な大人です。子離れをしてもらういい機会にしてもらうべく、まずはお二人から「どういう思いから、この希望を言っているんだろう?」と、一歩引いた視点からご両親の気持ちを想像してみましょう。

「~~な点を気にして言ってくれてるんだよね。~~は確かにそう思うし、気づけてなかったからそうするね、ありがとう。その上で~~については、~~考えてるから今回は違うやり方にしようと思う」

納得できる意見には率直に感謝を伝え、取り入れない意見には理由も含め丁寧に思いを伝えていきましょう。

【根本的な解決策】
親御さんの介入によるけんかのポイントも「想いをぶつけ合えるか」という点です。

パートナーよりも長い期間を過ごしてきた親子という関係だからこそ、相手への想いも大きく、時に強い衝突を引き起こしてしまうことがあります。育ててもらった恩も、支えてもらった感謝もあるからこそ、ご両親の希望と異なる選択をするのは心苦しいかもしれませんが、お二人も立派に自立した家族です。

独立した一個人として、賛同できるものは感謝の念とともに賛同し、納得できないものは一方的に突っぱねずに、お互いの想いをしつこく粘り強く伝えていきましょう。

2 実は「けんか」が円満夫婦のチャンスである3つの理由

ここまで理由別のけんか内容と仲直り方法をご紹介してきましたが、実はけんかは悪いことだけではありません。むしろけんかによって絆が深まることも多く、円満夫婦を実現していくチャンスでもあるのです。

ここからはけんかが夫婦円満につながる3つの理由をご説明していきます。

理由1 価値観が100%同じ夫婦は存在しない

夫婦といえど別人であり、価値観がすべて同じ家族は存在しません。

重要なのは「違い」を前提にした上で、どのように家族として一つになっていくかです。

大切にしたいものや、大事にできないものは全員異なります。特に男女の性差などは知識として理解しているかどうかで、感情的に反発することが減り「そうか、そういう違いがあるよね」と冷静に受け止めやすくなります。

・どういう場面のときにどんな意見の違いが出るのか?
・それはどういう考え方の差からなのか?

けんかはそういった価値観の違いを見つける機会になるのです。

放置しておくことは問題ですが、理性の力で冷静に対応していけば「違い」に振り回されることは減らせます。

理由2 感情的だとしても自己主張はできた方がいい

二人の価値観が100%一致しない以上「意見の相違」は必ず発生します。円満な夫婦関係を築いていく秘訣は「意見の相違」をそのままにしないことです。

一時的には我慢したり妥協することはできたとしても、何十年という長い時間を共に過ごしていくパートナーとの関係において、抑圧したまま過ごすのは長続きしません。

感情的だとしても、稚拙な表現のためにけんかになったとしても、「伝えない」という選択よりは「伝える」ことの方が大きな意味を持ちます。

20代で結婚して定年を迎える60代までだとしても40年の時間があります。40年間ずっと我慢して生きていくよりも、「あの時はよくけんかしたね」と40年後に笑いあえる関係性の方が、円満な夫婦関係だとは思いませんか。

理由3 客観視することで自分の軸が見えてくる

「あなたの人生で絶対に譲れないことは何ですか?」

突然ですが、こう質問されたらあなたは即答できるでしょうか。大半の人は答えに悩むと思います。そもそもけんかが起きるのは、理性よりも感情が優位になった結果であることが大半です。

誰しも普段は理性の頭で判断していますが、それを抑えきれないほどに感情が爆発してしまうのは「自分にとって譲れないこと」があるからです。もちろんけんかのレベルには大小はありますが、自分が大事にしていることが軽く扱われたり、許せない出来事があるからこそ感情的になるもの。

その状態を放置することは問題ですが、仲直りに向かっていく中で「何にそこまで感情を動かされたのか?」を客観的に見つめることで自分や相手の軸が見えてくるようになります。

3 zero wedding が推奨する円満家族につながる結婚式準備の3つのポイント

けんかが円満夫婦につながるチャンスであることをお伝えしましたが、出来ることならけんかせずに円満な夫婦を目指していきたいですよね。

そこで、結婚式の本質を追求している「zero wedding」が推奨する円満夫婦を紡いでいくための結婚式準備のポイントをご紹介します。

ポイント1 人生を振り返り、大切にしたい価値観を言葉にする

結婚式の本質は「家族をはじめる場」であり、全く異なる人生を歩んできた「一人」同士が出会って「二人」となり、覚悟と意思をもって「家族」という一つのコミュニティを築いていくスタート地点です。

まずはお互いの人生を幼少期から振り返っていきます。

・どんなことにワクワクしたのか?
・どんなことに後悔したのか?
・その結果、何を大切に生きてきたのか?
・そしてこれから、何を大切に生きていくのか?

即答できない質問ばかりですが、だからこそ結婚式という機会を通して自分に真正面から向き合う時間をつくってもらいます。

結婚して「家族」になるとはいえ「自分の人生」であることに違いありません。自分が大切にしたいことを自覚することが、家族の軸を見つけていく出発点になります。

ポイント2 お互いの人生を共有し、価値観の違いを理解する

自分の人生の軸を言葉できたら、次はお互いにそれを見せあいます。

前述したとおり価値観が100%一致する夫婦は存在しません。別人同士が「家族」という一つのコミュニティを築いていくためには「違い」を理解することが大切です。

夫婦生活の中で「自分との違い」に出くわす場面はずっと付きまといます。お互いの人生を共有できているほど、「どうしてこうなるの?」と感情的な反応を取る前に「あの生い立ちがあったから、こう反応したんだろうな」と理性の頭で受け止めやすくなります。

ポイント3 家族としての価値観を一つの言葉にする

最後に「家族」としての軸や価値観を一つの言葉に昇華していきます。

お互いの価値観をもとにして、

・二人が大切にしてきたこと
・二人で大切にしていきたいこと

を一つずつ言葉にして、家族のコンセプトを描いていきます。

長い夫婦生活において原点となる場所であり、けんかしたとしても立ち返ってくるべき存在です。ここで言葉にした家族コンセプトをもとに、それを表現する場所としての結婚式場や演出、アイテムなどをゼロベースでご提案していきます。

別々の人間が「家族」という一つの存在として生きていくのは煩わしさもありますし、時として意見のすれ違いもけんかも起きるものです。そんな過酷なものでもあるからこそ「あえて家族になる意義」を言葉にし、「家族をはじめる場」としての結婚式が必要ではないでしょうか。

まとめ けんかも円満夫婦になる過程の一つ

結婚式準備のけんかの理由と仲直り方法や、けんかが円満夫婦につながる理由を解説してきました。

ポイントをまとめると、

けんかの5大理由と解決策

  • お金 → 冷静になる時間を確保し、費用リストをもとに話し合う
  • 役割分担 → 5分でいいから結婚式のための時間をつくる
  • 主体性 → 男女の性差を理解し、理由と選択肢を交えながら話す
  • 希望の違い → 希望する理由を書き出して話し合う
  • 親の介入 → 子離れのチャンスととらえ、冷静に親心を想像する

けんかga

けんかが「違い」を理解する機会になる理由

  • 価値観が100%一致する夫婦はいないから
  • 感情的だとしても意見は伝えた方がいいから
  • 自分の軸を見つけるチャンスになるから

出来ることならけんかは避けたいものですが、家族として長い時間を過ごしていく以上、難しいもの。

「けんか=最悪」と捉えずに円満夫婦を目指して一歩ずつ語り合っていきましょう

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