「結婚式の費用を親に負担してもらうのってどうなの?」
そんなご不安をおもちの方、ご安心ください。
実は、新郎新婦の71.9%が結婚式費用を親から援助してもらっています。
結婚式は100万円~300万円以上の大きな買い物です。
そこで自分たちの貯金だけでは費用が足りず、親に費用を援助してもらっている方も多くいらっしゃいます。
「でも、親に費用を援助してもらうのって、どう頼めばいいの…?」
と、お金のことですし、どうしても話しづらいと感じているのではないでしょうか?
そこで今回の記事では「スムーズにご両親に費用を負担してもらうコツ」を解説していきます。
この記事でわかること
- 親にお金の話を切り出すタイミング
- 負担してもらう費用割合の決め方
- 話し合う際のポイント
- よくあるトラブルへの対処法
- 援助してもらった後のお礼やマナー
実際に結婚式費用を親に負担してもらっている新郎新婦の割合は約7割。そこまで珍しいことではありません。
親と結婚式費用について話し合う際のポイントも解説してあるのでお二人に役立つこと間違いありません。
さらに「よくあるトラブルへの対処法やQ&A」もご紹介。
やはりお金の話になると色々トラブルが発生してしまうもの。
事前によくあるトラブルを把握しておくだけでも心に余裕ができ、落ち着いて結婚式費用の準備を進められることでしょう。
結婚式は決して安い買い物ではありません。入念な費用計画を立てる必要がありますし、時間と労力のかかることかもしれません。
ただ結婚式準備を妥協せず、時間をかけて行うからこそ感じられる結婚式ならではの楽しさがありますし、かけがえのない一生の思い出になるはずです。
大変なことも多々あると思いますが、この記事が少しでも役立てれば幸いです。
目次
1章 親に結婚式費用を援助してもらったカップルは7割
新郎新婦の71.9%が結婚式費用を親から援助してもらっているのが実態です。
子供の晴れ姿を楽しみにしているからこらこそ、親御さんが前もってお金を用意してくれていることが多いです。
さらに地域の慣習や親の考え方にもよりますが、親の方から資金援助をしてくれる場合もあります。
必ずしもこの記事を読んでいただいているお二人が親から援助してもらえるかはわかりませんが、援助してもらえる場合が多いという認識に間違いはありません。
1-1 親からの平均援助額は約180万円
親からの結婚式費用の援助額は平均で178.6万円となっています。
費用帯の割合をみても、100万円~200万円の層が37.1%とボリュームが最も大きくなっています。
親の経済状況にもよるので一概にこれだけの金額を援助してもらえるとは言えませんが、平均援助額を把握しておいて損はないはずです。
1-2 両家から費用を援助してもらうことが多い
結婚式費用を親から援助してもらえる場合、両方の親から援助していただくケースが75%となっています。
一方で新郎側からのみが10%、新婦側からのみが15%と低い数値になっています。
やはりどちらかの親だけが援助することになるとトラブルの原因にもなりかねず、両家から費用を援助してもらうことが多くなっています。
2章 費用援助を依頼するタイミングは見積りが確定した後
親に結婚式費用を援助を依頼するタイミングは、見積りが確定した後がオススメです。
結婚式場から最初の見積り書をもらい、数回の打ち合わせを重ねて最終的な見積り費用が確定します。
この最終的な見積り費用がわかった後に、費用の援助を親に依頼してみましょう。
結婚報告や結納など親と費用援助について話し合える機会は何度かあると思います。
ただ具体的な費用がわかった上で話し合いに臨んだほうが、新郎新婦としても「これだけ足りないから援助してほしい」といったように依頼を伝えやすくなります。
そのため全ての費用が確定した後に、費用援助を依頼することをオススメしています。
事前に親から援助していただけることを伝えられていたとしても、見積りが確定した後に一度費用のことについて親と話し合う場を設けてみてください。
お金の話は言いにくいことかもしれませんが、決して後回しにしないように気をつけましょう。
3章 両家で負担する費用割合の決め方3選
親に結婚式費用を援助して貰う場合、新郎側の親と新婦側の親それぞれに負担してもらう割合をどう決めればいいか悩むのではないでしょうか。
この章では、両家で負担する費用割合の決め方を3つご紹介していきます。
3-1 完全に折半する
一番わかりやすい方法が完全に折半にすることです。
例えば費用が80万円足りないのであれば、新郎の親、新婦の親に40万円ずつ援助してもらいます。
ただしゲスト数に大きな差があったりして、後でどちらかが不満をいだいて揉めることもあるため、事前に親に伝えて了承を得ておきましょう。
【こんな人にオススメ】
結婚式費用は二人で負担するものと考えている新郎新婦にオススメです。一番シンプルな方法ですので複雑な計算をする必要がなく、かなり手間を省けることができます。
3-2 ゲストの人数比で決める
新郎新婦のゲスト数に大きな差がある場合、それぞれのゲスト数に応じて負担してもらう費用割合を決めていきます。
ゲスト数次第で料理・飲み物代、ペーパーアイテム代、引き出物代といったアイテムにかかる費用が大きく変わってきます。
そのため全体予算で足りない部分を両家で折半するとなると不公平感を抱くことにつながり、ゲスト数の多いほうが援助してもらう割合を大きくすることを検討してみましょう。
【こんな人にオススメ】
ゲスト数に10人以上差がある新郎新婦にオススメです。ゲスト数が全く等しければ全く問題ありませんが、多少の差があることはよくあることです。
とはいえゲスト数の差が10人以上になると、明らかに負担する費用にも差が出てくるので検討してみてもいいかもしれません。
3-3 アイテムごとに分ける
新郎新婦それぞれに必要となるアイテムに応じて負担してもらう費用割合を決めていきます。
例えば新婦は新郎と比較すると衣装代、メイク代、エステ代、アクセサリー代などの費用がかかります。
これを完全に折半すると新郎側の親が不満を抱くことに繋がる恐れもあります。そのため新婦側の親が負担する費用を大きくしたほうが公平かもしれません。
新婦としても自分だけにかかるアイテムの費用を自分たちで出すことで、気兼ねなくアイテムを選べることと思います。
【こんな人にオススメ】
どちらかが衣装やアイテムに強いこだわりがある新郎新婦にオススメです。
衣装やメイクなどは納得がいくまでこだわることができるので、自分のみのアイテムにあまりにも費用がかかる場合は、アイテムごとに費用を分けることを検討しましょう。
4章 よくある3つのトラブル&対処法
お金の話にはトラブルがつきものです。
特に結婚式の場合、相手の親御さんとの関係性も絡んでくるため、かなり神経をすり減らすこともあるかもしれません。
ここではよくある3つのトラブルとそれらの対処法をご紹介しているので、ぜひ役立ててみてください。
4-1 片方の親から費用援助をしてもらえない
「新婦側の親からは援助があったが、新郎側の親からは援助がない」といったように片方の親からのみ援助があると、援助をした側は相手の家族に対して少なからず苛立ちを覚えることでしょう。
これは両家の経済状況や結婚に対する考え方の違いによる影響もあるので、一概に両家の親が援助するべきだとはいえませんが、事前に両家間で話し合っておかないと後々大きなトラブルに発展しかねません。
【対処法】
親に援助してもらえるかの打診を相手に依頼しましょう。
例えば新郎側の親が援助してくれなかった場合、親に打診することを新郎に頼んでみましょう。
新郎が親と費用のことについて腹を割って話し合うことを避けているパターンもあります。まずは新郎が自身の親に費用援助を依頼する段階が必要になります。
とはいえ援助するかどうかやその金額は本来、各自の親が決めること。どうしても経済的に厳しいということであれば無理強いをせず、両家での認識を合わせておきましょう。
4-2 援助してくれる費用に差がある
援助額に差があると、援助額が多い方の親が「向こうにもっと出してほしい」と望んだり、多く出してくれた親に対して新郎・新婦が「申し訳ない」と感じてしまうものです。
特に貯蓄が少なく親援助を受けて結婚式を挙げる場合、この金額の差を気にする人が多いです。
【対処法】
結婚式の援助額は低い方に合わせて、いただいた援助額の多い分は個人の貯金にする方法です。
援助額に差があることで、援助額が少ない方に対して「もっと出してほしい」と思う気持ちはわかりますが、まずはお互いの気持ちを理解することが大切です。たとえ援助額を多く出せなくても、親が子供の結婚を祝う気持ちに変わりはありません。
これを踏まえた上で、どうしても差額が気になる場合は、援助額の低い方に合わせる方法をオススメします。
4-3 親があれこれと口出しをしてくる
親には結婚式費用を援助してもらったけど、その分自分たちの結婚式に過干渉してくるケースがあります。
もちろんこれは息子、娘の結婚を祝う気持ちがあるからこそのことですが、あまりにも口出しが多すぎると、なかなか準備が進まなくなってしまいます。
【対処法】
新郎新婦間で譲れない項目を明確にしておきましょう。
もちろん結婚式費用を援助してもらっているので、親の要望を汲み取ることは絶対にしてください。その上で譲れない項目を明確にしておきましょう。
もし親との意見が対立した際に優先度が高い項目であれば、どうしても譲れないと申し出るべきです。その代わり優先度が低いものであれば、親の意見を尊重して大いに反映させるべきでしょう。
5章 Q&A
結婚式費用を親から援助していただくことに関してよくある疑問をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
5-1 親からの資金援助には贈与税がかかるのか?
結婚式費用を親から援助してもらった際、そのお金には基本的に贈与税はかかりません。
結婚と子育て資金にかかる資金の贈与は、1000万円までが非課税となります。(令和5年3月31日まで)
5-2 親に結婚式費用を負担してもらった場合、浮いたご祝儀は親に返すべきなのか?
結婚式費用を親に負担してもらった場合、浮いたご祝儀を両家で分配して親にお返しするパターンが多いです。
費用を全て負担してもらったのか、一部を負担してもらったかによって返す金額は変わってきますが、浮いたご祝儀は援助をしてくれた親に返す認識をもっておきましょう。
5-3 親から結婚式費用を援助してもらえなかった場合はどうすればいいか?
自分たちの貯金だけでは費用が足りず、親からの援助を期待してる方も多くいると思います。
とはいえ親には結婚式費用を援助する義務はないため、必ずしもお金をいただけるとは限らず、どうしても予算に届かないことも考えられます。
その際には以下の2つを検討しましょう。
①挙式プランを見直す
料理や衣装、装花などのランクを下げたり、手作りできるアイテムは手作りして持ち込みにすることで費用を抑えることができます。担当のプロデューサーに相談して、どうにか予算に収められるプランを練ってみてください。
②ブライダルローンを組む
最終的にどうしても費用が足りない場合、ブライダルローンを組むことを検討しましょう。審査が厳しいローンではありますが、低金利で借りることができるため、しっかりと返済計画が立てられるのであれば全く問題はありません。
「そもそも結婚式の費用相場ってどのくらい?」
「もっと抑える方法はないの?」
という方は、こちらの記事をご覧ください。
まとめ:正しい知識があれば費用の悩みは怖くない
ここまで「結婚式費用を親から援助してもらうこと」について解説してきました。
ポイントをまとめると、
・親からの平均援助額は約180万円
・両家から費用を援助してもらうことが多い
■費用援助を依頼するタイミングは見積りが確定した後
■両家で負担する費用割合の決め方3選
①完全に折半する
②ゲストの人数比で決める
③アイテムごとに分ける
■よくある3つのトラブル
①片方の親から費用援助をしてもらえない
②援助してくれる費用に差がある
③親があれこれと口出しをしてくる
結婚式はとてもお金がかかるイベントですが、「正しい知識」を身につけ「正しい手順」を守ればどなたでも予算内で実現することが可能です。
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