「再婚でも結婚式を挙げてもいいのかな…。」
「前回招待した親族・友人を再度招待したいけど問題ないのかな…。」
「子供も一緒だけど、どんな結婚式の内容にしたらいいのかな…。」
新しいパートナーと始まる結婚生活に心が弾む反面、結婚式のことで思い悩んでいませんか?
一度結婚式を挙げていて既に子どももいると、「参列者に負担がかからないかな?」「親族も招待していいのかな」など不安になりますよね。
確かにシングルマザーの結婚式は親族への配慮・参列者の負担・ご自身の意向など、思い悩むことがたくさんあります。しかし、シングルマザーの悩みは全て解決することができますので安心してください。
この記事ではウェディングプロデューサーとして過去約150組の結婚式を担当した私が、その経験をもとにシングルマザーが抱える全ての悩みにお答えします。
実際に担当したお客様の中には、シングルマザーで二人目をご懐妊中の新婦様や、パートナーが初婚の新郎新婦様、友人も子連れが多い方など、様々なタイプのお客様がいらっしゃいましたので、きっとあなたのお悩みにも応えられるはずです。
他にも、「招待ゲストの悩み」「親族と揉めてしまったときの悩み」「バージンロードのエスコート役の悩み」など、今後起こりうる悩みまで先回りして取り上げ、全ての解決法をお伝えするので、これから準備をすすめていくなかで不安になったりパートナーや親族ともめたりすることも防げます。
シングルマザーの皆さん、結婚式は挙げれます。この記事をご覧いただき、悩みを全て解消していただいた上で、すっきりとした気持ちで結婚式当日を迎えてください。
目次
1 シングルマザーも当たり前に結婚式が挙げられる時代
シングルマザーも当たり前に結婚式を挙げている時代です。シングルマザーの58%が結婚式を挙げており、前回の参列ゲストの内 76%の方が二回目の結婚式も参加しています。
まずは、データを詳しく見ていきましょう。
1-1 シングルマザーの【58%】が結婚式を挙げている
「再婚でも結婚式を挙げてもいいのかな・・・。」と悩まれている方、ご安心ください。
リクルートが公開しているブライダル総研のデータによると、「新郎新婦のいずれか・または両方が再婚」のケースで挙式・披露宴を実施した割合は【58.0%】との結果が出ています。
お互いに初婚の場合の73.9%に比べれば少なくなりますが、再婚でも約6割近くの新郎新婦様が挙式・披露宴を実施されています。
出典:「結婚総合意識調査2020(リクルートブライダル総研調べ)」
又、再婚で結婚式を実施される58%のうち、38.1%が「披露宴・披露パーティ 」の開催で、19.9%が「親族中心の食事会」の開催をしていた結果も出ています。
1-2 前回の参列ゲストのうち【76%】が二回目も参加している
「前回招待した親族・友人を再度招待したいけど問題ないのかな…。」と悩まれている方も、ご安心ください。
マイナビウェディングの調査によると、ゲストの約8割が二回目の結婚式も参列されているという結果が出ています。
出典:「マイナビウェディング」
一方で、参加を迷う理由としては「ご祝儀を渡している場合どうしたらいいのか分からない」「一度目の結婚の結末によっては躊躇する」「前の結婚相手をよく知っていると躊躇する」と言った声がアンケート結果にも出ていることから、招待された側が心からお祝いできるように、”金銭面の配慮” や、なぜ招待するのかの “声かけ” や “フォロー” が大切になってきます。
2 シングルマザーの結婚式におすすめの挙式スタイル5選
続いては、シングルマザーの方におすすめの挙式スタイルを紹介していきます。
ゲストの負担を減らしたい方は「会費制ウェディング」、カジュアルに挙げたい方は「レストランウェディング」、家族水入らずで挙げたい方は「リゾートウェディング」など、シングルマザーが抱えている悩みは挙式スタイルでも解消できます。詳しく見ていきましょう。
2-1 【会費制ウェディング】ゲストの負担を抑えたい方に
[ゲストの負担を抑えられる]
会費制ウェディングは、参列者の費用負担が抑えられる結婚式のスタイル。ご祝儀を頂くのではなく あらかじめ一律の “会費金額” をお知らせして参加してもらいます。その為、ご祝儀と比較しても参列者の金銭的な負担が軽くなり、招待がしやすくなります。
披露宴のご祝儀相場は3万円といわれますが、会費制ウエディングの相場は2万円以下が一般的です。フルコース料理であれば1.5万円〜2万円。ブッフェ形式っであれば1万円〜1.5万円程度で会費を設定します。
「会費×人数」で会費の総額を計算すれば、結婚式の自己負担額も事前にわかります。又、会費制ウェディングは引出物を用意しないのが一般的で、立食の場合は着席に必要な席札や席次表といったペーパーアイテムを用意する必要もないので、結婚式の準備負担も大幅に軽くできます。
[おすすめポイント!]
・参列者の金銭的負担を軽くできる!
・自己負担額が事前にわかる!
・引出物や席次が不要で準備が楽々!
[【ココに注意】祝儀に関して “事前に説明するなどの配慮” が必要]
ゲストの負担が抑えれる一方で、会費制ウエディングへの参加が初めての方は「会費にプラスして何かプレゼントを したほうがよいのでは」と迷わせてしまうこともあります。事前に会費以外は必要ないことを伝えるなど、ご祝儀制とは異なる配慮が必要になってきます。
会費制ウェディングはこんな人におすすめ!
・ゲストの負担を抑えたい人
・カジュアルなパーティースタイルで挙げたい人
・予算を明確にしておきたい人
2-2 【レストランウェディング】カジュアルでアットホームに
[おいしい料理を囲んだアットホームな結婚式]
レストランウェディングの魅力はなんといってもおいしい料理です。キッチンが披露宴会場のすぐ近くにあるので、料理をベストタイミングで出してくれます。レストランは1日1~2組限定で貸切りにできたり、自由度も高く、派手な演出や余興を行わなくても、楽しい会話とおいしい料理を囲んだアットホームな結婚式になります。
[おすすめポイント!]
・料理が断然おいしい!
・ゲストとの距離が近く、アットホームな結婚式!
・自由度が高い!
[【ココに注意】ホテルや専門式場に比べると設備面は整っていないところが多い]
ホテルや専門式場に比べレストランは控室が小さかったり着替え室がない等の設備面が整っていない所が多いため、ゲストが親族中心となると不便さが出てしまいます。友人中心のパーティを挙げたい方におすすめです。
レストランウェディングはこんな人におすすめ!
・料理にこだわりたい人
・ゲストとの距離が近くアットホームな結婚式にしたい人
・費用を抑えたい人
2-3 【リゾートウェディング】家族水入らずで旅行も兼ねた結婚式
[リゾート地で、非日常の特別な時間を過ごせる結婚式]
親族、職場、友人など招待客とのしがらみから解放され、ご祝儀の心配もせず、憧れのリゾート地で旅行を兼ねて結婚式が挙げれます。リゾート地はロケーションが魅力なので、外が明るい午前中に挙式をし、その後お食事会というスタイルが一般的です。
親しい友人のみを招待するのもOKです。非日常のシチュエーションで、楽しい時間を過ごすことができます。
[おすすめポイント!]
・美しいロケーションをバックに、写真が残せる
・本当に呼びたい人だけを呼べる!
・憧れの地で挙げれる!
[【ココに注意】自己負担金額は多くなりがち]
ご祝儀がない分、旅費・食事代・式費用 は全て負担となるため自己負担金額は多くなってしまいますが、初の家族旅行として絆を深める機会にはピッタリです。
リゾートウェディングはこんな人におすすめ!
・家族の親睦を深めたい人
・家族旅行、新婚旅行も兼ねたい人
・思い出を残したい人
2-4 【和婚】親族や内輪のみでこじんまりと
[家族・親族のみでおごそかに挙げる結婚式]
白無垢、色打掛など伝統的な婚礼衣装を着ておごそかな雰囲気で挙げることができます。昔ながらの由緒ある神社のほか、結婚式場やホテルに併設された「神殿」で行われ、挙式後は親睦を深めれるように料亭などで会食をされる方も多いです。
参進の儀・三三九度・親族杯の儀など、和婚の一つ一つの儀式や所作にはそれぞれ意味があり、夫婦となるけじめや両家の繋がりを実感できます。又、”春は桜、夏は鮮やかな緑、秋は紅葉、冬は澄み切った青空” など、四季折々の美しい自然の色に和装は映えるので家族写真やフォトジェニックな写真も残せます。
[おすすめポイント!]
・日本の伝統的な結婚式!
・少人数でおごそかな雰囲気で挙げれる!
・四季を感じるロケーションをバックに、写真が残せる!
[【ココに注意】バリアフリーの設備が整っていない為、ご年配の列席者の方には配慮が必要]
神社によっては長い階段や大きな段差があり、車椅子の方やご年配の列席者の方には移動が大変です。しかし、境内に駐車場があり移動負担が少ない神社もあります。又、車椅子の方は参進には参加せず、社殿の中で事前にお待ちいただくことも出来るので、ご年配の方でも参列しやすくできるように配慮が必要です。
和婚はこんな人におすすめ!
・家族、親族のみで挙げたい人
・和装が着たい人
・和を感じる写真を残したい人
2-5 【フォトウェディング】派手でなくていいけど形には残したい
[自分たちの思い描く、最高の瞬間を写真に収めるウエディング]
写真撮影だけを行うスタイルのことで、ゲストは招待しないけれど、ふたりの思い出や記念の品を残すことは出来ます。結婚式場や式場提携のスタジオ、美しいロケーションをバックに個性豊かな写真を残せるのが特徴です。
式を挙げるのとは違って、ゲストのスケジュールやお日柄を配慮する必要もないので、写真を残したい季節やご自身の都合の良いスケジュールに合わせて行うことができます。
[おすすめポイント!]
・個性豊かな写真で、思い出や記念の品を残すことができる
・ゲストのスケジュールや日柄を気にせず、都合に合わせて実施できる
・式場にはないロケーションで写真が撮れる
[【ココに注意】親族・ご友人と “晴れの日” を一緒に過ごすことができない]
二人きりで行うことになるので、親族・ご友人と “晴れの日” を過ごすことはできません。ただ、フォトウェディングの費用相場はだいたい20~30万円ほどなので費用がかからない分、新生活や新婚旅行などにお金をまわすことができます。
フォトウェディングはこんな人におすすめ!
・費用を抑えたい人
・記念や思い出を残しておきたい人
・結婚式までは挙げなくて良いと思っている人
3 結婚式を挙げるシングルマザーのお悩み9選
さて、ここからは「ゲストの招待についての悩み」・「結婚式開催についての悩み」・「演出についての悩み」など、シングルマザーが抱える個別のお悩みについてQ&Aのカタチでお答えしていきます。
Q1 一回目に参列してもらった親族は招待して良いの?
A. 招待しても問題ありません!しかしバランスには注意が必要です。
招待して良いです。ただ、両家のバランスを考慮することは大切で、一方が身内の親族のみ招待すると両家のバランスが悪くなってしまう可能性があります。
両家が納得した上で「本当に呼びたい人だけを呼ぶ」という選択を取っていれば1番良いですが、親族の中には会場で肩身の狭い思いをしてしまったり、気になってしまう人もいるかもしれません。
「二回も呼ぶのは申し訳ない…」と思う気持ちもあると思いますが、結婚式は両家の親族が親睦を深めることができるので、両家のバランスを考慮して親族を招待しましょう。
Q2 一回目に参列してもらった友人を招待しても良いの?
A. 全く問題ありません。
前述したとおり前回に参列したゲストのうち76%のゲストが二回目も参列されています。
もし初婚の相手側に友達を招いて盛大に式を挙げたいという意思があるなら、再婚である自分ももう1度友達を招待して、一緒に晴れの日の門出を見守ってもらう選択肢があっても全く問題ありません。
Q3 ご祝儀は同じ人からまた貰って良いの?
A. いただくことは問題ありません。但し、気になる方は方は受け取りを辞退してもOKです!
ご祝儀をいただくことは問題ありません。こちらも前述しているとおり76%のゲストが二回目も参列され、「二回目でもお祝いをしたい」と参加意思を表明しています。大切な友人の結婚式となれば何度でも招待されればうれしいものです。
しかし、ご祝儀は辞退をすることも選択肢の一つとしてあります。76%のゲストが二回目も参列したいと思われていますが、残りのゲストが参列を迷う理由としては「ご祝儀を渡しているので」というのが本音としてあります。全体から見ると悩まれる方は2割と少数ですが、ご祝儀を二度もいただくのは心苦しいという場合は、「ご祝儀は辞退させていただきます」と伝えましょう。
お招きする際にそれでも先方からご祝儀いただいた場合は、引出物とは別途に5,000円 ~ 1万円程度の品物をお返しをするなど心遣いを見せましょう。
Q4 親族が式を望んでいない場合は?
A. フォトウエディング や リゾートウエディングがおすすめです。
二回目となると、親族から式を挙げることを反対されるかもしれません。その際は、思い出を残せるフォトウェディングや、家族旅行も兼ねたリゾートウェディングがオススメです。
ただ、相手側としては披露宴を開催したいという意向がある場合もあります。その場合は初婚側の意向は尊重した方が良く、結婚式に「招待したい人だけを招待する」というのも方法のひとつです。両家のバランスは悪くなってしまうかもしれませんが、相手側にも歩み寄り結婚式を挙げられます。
つまるところ、両家の納得感は重要です。相手側にも歩み寄り配慮をしながら結婚式の方向性を決めていきましょう。
Q5 親族と揉めた場合の解決策は?
A. 結婚式を挙げる目的に立ち返ることが重要です。
二回目となると親族から結婚式の開催可否、参列可否、ご祝儀の問題、について意見が合わず揉めることもあります。
そのような時は目的に立ち返ることが重要で、なぜ結婚式を挙げたいのかふたりの中で話し合いましょう。家族の親睦を深めるのが目的であればリゾートウェディングが最適ですし、親族の親睦を深めるのであれば和婚も良いです。又、仲の良い友人に新しく門出の報告が目的であれば友人のみ招待して、レストランで会費制ウェディングも方法のひとつです。
両家の意見も大切ですが、二人の人生に関わることなので親族と揉めて結論が出ない時は目的に立ち帰って考えましょう。
Q6 相手が初婚の場合、どんな配慮が必要?
A. 相手に寄り添って準備していくことが大切です。
一度結婚式を挙げた経験があると、準備の進め方や費用面について把握していることがほとんどかと思います。しかしあまりそれを慣れたふうに口に出すと、相手の気持ちに水を差してしまう可能性があります。
「前回はこうだったから~」など、比較を引き合いに出さない方が良いです。相手から「前回はどうだったの?」と話があればさりげなくアドバイスするのも良いですが、自分の気持ちとしては初めての結婚式として臨んだ方が楽しく準備が進めれると思います。
結婚式の準備で喧嘩をしてしまうのはよくある話なので、再婚ならではの心の余裕を活かし、ときには一緒に悩んであげたり、それとなくリードしてあげることでスムーズに準備を進めていきましょう。
Q7 バージンロードのエスコートは誰にしてもらったら良いの?
A. 心から「一緒に歩きたい!」と思った人にお願いしましょう。
二回目となると誰にお願いしたら良いか悩みますよね。最も身近な家族や自分をかわいがってくれた親族に頼む方が多いですが、中には「とてもお世話になった上司」や「甥っ子」にエスコートをしてもらった方もいます。もちろん、新しい家族をつくっていく決意を旨に彼と一緒に歩くのでもOKです。
悩んだら、バージンロードを歩く姿を想像し、誰が隣にいると気持ち的にしっくりくるか考えて決めましょう。
Q8 乾杯や友人スピーチは誰にお願いしたらいいの?
A. 一般的な結婚式と同じく「上司、同僚、友人」の方にお願いしましょう。
スピーチは必須ではないので、相手側のみスピーチをするのでも問題ありません。ただスピーチのバランスを考慮して、依頼をする際は事前に一声掛けておきましょう。
スピーチする側は両家間の意向等が分からないため、良かれと思い前回のことに少し触れられる可能性もあります。前回の方には触れてもらいたくない理由と、スピーチをして欲しい理由をしっかりと伝えて依頼しましょう。
もしかしたらスピーチをする側もどんな話をしたら良いか悩んでいるかもしれません。声をかけるだけで互いの悩みが解決できるので配慮と共に一声かけてみるといいでしょう。
Q9 一度目の式で両親に手紙を読んだのに、二回目でも読んでもいいの?
A. 読んでも問題ありません。
結婚式といえば親御様に手紙を読むのが一般的ですが、二回目となると悩みますよね。手紙は今誰に何を伝えたいか、その思いを最優先することが大切です。
もう一度参列してくれたゲストに対して読むのも良いですし、そもそも手紙自体が必ず必要なものではないので無しにするというのも一つです。手紙を無しにする場合は、親御様に記念品を渡すセレモニーは入れて感謝を伝えましょう。
このように「どんな内容にするか」は自由。悩んだら状況を考え、「今、誰に何を伝えたいか」を大切に自分の気持ちに素直になりましょう。ちなみに、「感謝の気持ちは他の場でも伝えられる」とあえて読まないのもひとつの方法ですよ。
4 zero weddingが実践しているシングルマザーの結婚式
いかがでしたでしょうか。
zero weddingでは “どんな家族にしたいか” ・ “なぜ結婚式を挙げるのか” など、「家族をはじめる意義」と「結婚式を挙げる目的」から一緒に考えます。
異なる人生を歩んできて互いの異なる価値観も理解し、新しい家族をはじめる意義を考えるのは重要です。
結婚式を挙げることは、お互いと向き合うきっかけとなり、これから何を大切に生きていきたいのかを改めて知ることができます。また、相互理解し、結婚の意義を考えるプロセスを経ることで「家族をはじめる覚悟」も生まれます。
シングルマザーの結婚式は周囲からの反対や配慮もあり、心身ともにストレスがかかることが多いと思います。
周囲の意見に挟まれながらも “最終意思決定” をするのは家族をはじめるおふたりです。
「家族を始める意義」と「結婚式を挙げる目的」が明確であればブレずに意思決定ができるはずですし、zero weddingではそのお手伝いをさせていただきたいと思っています。