「結婚式ってどんな流れで進むんだろう?」
「結婚式当日はやることが多そうだし、前もって一連の流れだけでも知っておきたいな。」
結婚式当日はやるべきことがたくさんあり、一日がかりで行われます。
これまで友人や親戚の結婚式に参加したことがある方もいらっしゃると思いますが、自分たちの結婚式となると想像以上にやるべきことがあります。
そのため結婚式当日の流れを全く知らない状態で結婚式準備に取り掛かるのと、ある程度知った状態で取り掛かるのとでは準備の進み具合に雲泥の差が生じます。
今回、この記事では「結婚式の流れ」について解説していきます。
結婚式当日を当日の朝、挙式、披露宴の3つに分けて解説しています。それぞれでやるべき内容と、目安となるタイムスケジュールを紹介しているので、結婚式の流れの全体像を理解していただけると思います。
細かい部分まで知っておく必要はありませんが、ざっくりでいいので結婚式当日の流れを把握しておくことで結婚式の準備もスムーズにできるはずです。
さらに結婚式当日をスムーズに進めるためのポイントもご紹介します。
当日の進行上でのポイントだけでなく、それに付随して事前の結婚式準備の段階からやっておくべきことも紹介しているので、これから結婚式の準備を始める方にはうってつけの内容となっています。
さらにこちらは現役のプロデューサーがこれまでの経験に基づいてご紹介しているので、どなたにでも使っていただけると思います。
結婚式は長い期間をかけて準備を行っていくものであり、一筋縄にはいかないこともあります。
準備の全てを担当のプロデューサーに任せっきりにするのではなく、できる限りでいいので自分たちで調べながら知識をつけていくことで効率よく準備が進んでいくはずです。
そこでこの記事が少しでも役に立てたら幸いです。
1章 結婚式の一日の流れ
一日を大きく3つにわけると「当日の朝」「挙式」「披露宴」になります。
一日をまとめて考えるとわかりづらいですが、3つに分けることで結婚式の流れが把握しやすくなるはずです。
今回は午前10時に挙式開始を想定して目安となるタイムスケジュールに沿ってみていきます。
結婚式当日の新郎新婦は多忙な一日ですが、全体のスケジュール感をしっかり把握しておきましょう。
1-1 結婚式当日の朝
結婚式当日の朝は会場入りしてから挙式まで3時間程度あります。
洋装の場合は2時間半前に、和装の場合は3時間前に会場入りをすることになります。
その間に以下でご紹介している挙式に向けての準備をしていきます。
【7:00】新郎新婦会場入り
挙式開始時刻の3時間前を目安に会場入りしましょう。
挙式スタイルは教会式、神前式、人前式とありますが、いずれのスタイルにしても3時間前に会場入りすることになります。
挙式開始時刻によってはかなりの早朝になることも考えられます。寝坊しないように前日は早めに就寝することをおすすめします。
ちなみに新婦の方がメイクやヘアセットに時間がかかるため、新婦だけ30分程度早く会場入りする場合もあります。
【7:10】お支度
会場入りしたら、新郎新婦はお支度を行います。
洋装であれば90分、和装であれば120分程度かかります。
お支度はヘアメイクから衣装への着替えの流れで行うことが一般的です。そのため新郎新婦ともにメイクやヘアセットをする際は私服を着ていることになります。衣装へ着替える際にメイクなどが崩れないよう、シャツやワンピースなど前開きの服を着ていくことをおすすめします。
新郎は早めにお支度が終わるため、終わり次第相手の親や主賓のゲスト、カメラマンや司会者などのスタッフに挨拶を済ませます。
【プロデューサーからの一言アドバイス】
結婚式直前の1週間前に急激なダイエットをするのはやめましょう。
通常、結婚式の1週間前に衣装の最終フィッティングが行われます。衣装は新郎新婦の身体にピッタリ合うようになっているので、少しの体重の増減でも衣装が着れなくなることが考えられます。
結婚式1週間前はいつも通りの食生活や運動をするように心がけましょう。
【9:00】挙式会場内で前撮り
会場の撮影スポットを回って写真撮影を行います。
メイクやヘアセット、ドレスアップを終えた直後に実施することが多いです。
教会式なら教壇を背景に、神前式なら神殿を背景になど写真のロケーションやアングルを事前に決めておきましょう。
衣装に身をつつんでいて、あまり慣れない場所であるため緊張するかもしれませんが、なるべくリラックスした状態で前撮りに臨みましょう。
【9:10】挙式リハーサル
両家の親も参加して挙式のリハーサルを行います。
バージンロードを歩く速さ、お辞儀をするタイミング、ブーケを持つ位置、指輪交換などの動作を一つひとつ確認していきます。
スタッフが丁寧に教えてくれるため、聞き逃さないようにしましょう。もし不安なことがあれば遠慮なく聞いてみてください。
【9:40】親族紹介
新郎新婦の親族が会場の控室に集まり、お互いを紹介していきます。
基本的には結婚式に招待した親族全員を紹介することになっています。
さらに親族の代表者が新郎新婦に近い間柄の人から紹介していくのが一般的です。
親族紹介は両家が良い関係を築いていくために大切なもの。
ただ挙式や披露宴のプログラムの関係上、十分な時間が取れない場合はやらないことも考えられます。その際は披露宴時にタイミングを見計らって両家の親がそれぞれの親族を回って挨拶をするようにしましょう。
【プロデューサーからの一言アドバイス】
当日の朝、時間の余裕があれば「ファーストミート」をおすすめします。
ファーストミートは挙式前や前撮りの際に新郎新婦がお互いの衣装姿を初めて披露するセレモニーです。
欧米の結婚式でスタンダードな演出で、日本でも徐々に人気が出てきています。一般的には新郎新婦は同じ部屋でお支度を行いますが、別々の部屋で行います。お支度が終わった後に衣装姿で対面をし、新婦様の美しい姿、新郎様のかっこいい姿をみて感動されるとても素敵なシーンです。
最近は両親や家族、親友とのファーストミートも人気があるので、ぜひおすすめです。
1-2 挙式
ここでは教会式を例に挙式の流れを解説していきます。
挙式は目安として30分程度かかると認識しておきましょう。
【10:00】挙式スタート
親族、ゲストの順にチャペルに移動します。
祭壇に向かって右側に新郎ゲスト、左側に新婦ゲストが座ります。さらに前方から父母、兄弟、親族、友人の順に座ります。
全員が着席したら挙式がスタートします。
開式の辞
司会者である神父が結婚式の開式を宣言します。
新郎入場
新郎が先に入場します。
ゲスト全員が立ち上がって新郎を迎え、新郎は祭壇の前で新婦を待ちます。
新婦入場
新婦が入場します。
チャペルの扉の外、もしくは中に入ってすぐの場所で新婦母によってベールダウンが行われます。続いて新婦父にエスコートされながら、バージンロードを歩いて新郎のもとへ向かいます。
最後に祭壇の前で新婦父から新郎へバトンタッチが行われます。
賛美歌斉唱
新郎新婦、列席者ともに賛美歌を歌います。
歌詞は用意されているので、特に心配することはありません。
聖書の朗読、祈祷
神父が聖書の朗読を行います。
キリスト教の教えを読み上げて、神に祈りを捧げます。
誓約
新郎新婦のお二人が愛を誓います。
神父が新郎、新婦の順に結婚の誓いを問いかけ、お二人が答えると誓いが成立します。
指輪の交換
結婚の誓いの証として、指輪の交換を行います。
祭壇にセットされている結婚指輪を新郎から新婦、新婦から新郎の順に相手の左手の薬指にはめていきます。
当日は緊張するので事前に指輪をはめる練習をしておくことをおすすめします。
誓いのキス
新郎によって新婦のベールがあげられ、誓いのキスをします。
ベールアップにはお二人にとって遮るものがなくなり、一つになるという意味が込められています。
ちなみに人前でのキスが恥ずかしいという方は、演出から取り除くこともできます。
結婚の宣言
神父によってお二人が夫婦になったことが宣言されます。
新郎新婦が手を重ね、その上に神父が手を置き、祈りを捧げます。
結婚証明書への署名
新郎新婦が結婚証明書に署名をします。
新郎新婦が署名をした後に、神父が署名を行います。
閉式の辞
お二人の結婚が成立したことが神父から宣言され、閉式となります。
【10:30】新郎新婦の退場
列席者に祝福されながら新郎新婦が退場します。
新郎新婦は腕を組みながら、バージンロードを歩いていきます。
この際にシャワーセレモニーやバルーンリリースといったアフターセレモニーを取り入れることができます。アフターセレモニーには10分程度の時間をみておきましょう。
【プロデューサーからの一言アドバイス】
挙式から披露宴までは1時間程度空くことが一般的です。
ただし挙式会場と披露宴会場が異なる場合、移動する手間が発生してくるのでもう少し時間を空けることになります。そのため事前に移動スケジュールを決めておくことが必要になってきます。
▼「神前式」について詳しく知りたい方はコチラ
▼「人前式」について詳しく知りたい方はコチラ
▼結婚式は挙式と披露宴をセットで行うことが一般的ではありますが、挙式だけあげていただくこともできます。「挙式のみ」について詳しく知りたい方はコチラ
1-3 披露宴
披露宴の所要時間は2時間半が目安になります。
ゲストのお見送りまで含むと3時間程度はみておきましょう。
披露宴は大きく分けると前半、お色直し、後半にわけることができます。
一般的な一連の流れと各項目の目安の時間はこのようになります。合わせて現役プロデューサーが勧める披露宴を成功させるコツもご紹介しているので、かなり参考になるはずです。
【12:00】披露宴スタート・新郎新婦の入場
新郎新婦のお二人が披露宴会場に入場します。
扉が開いたら一礼をし、ゲストからの拍手に迎えられながら高砂へ進んでいきます。席までは仲人もしくは介添人が案内してくれるので、安心してください。
最近は入場前にオープニングムービーを上映し、会場を盛り上げてから入場する演出が人気となっています。
【プロデューサーからの一言アドバイス】
新郎新婦は入場時にキャプテンや介添に頼りすぎずに堂々と歩きましょう。
入場時に新郎にはキャプテンが、新婦には介添が付き添えで歩いてくれます。ゲストは新郎新婦の華々しい姿を見たいのに、新郎新婦が付き添えの方に色々話しかけたりしていると、かっこ悪く映ってしまいます。
ぜひ新郎新婦は堂々と入場しましょう。
開宴の言葉
司会者が簡単な自己紹介をした後、開宴の辞を述べます。
新郎新婦の紹介
司会者から新郎新婦や両家の紹介が行われます。
会社の上司なども列席していてゲストが多い場合は、カジュアルになりすぎないよう気をつけましょう。
一方で最近は新郎新婦紹介の流れで新郎がウェルカムスピーチを行い、会場を和やかな雰囲気にする演出を取り入れる方もいます。
主賓の挨拶
新郎の主賓、新婦の主賓の順にそれぞれ1名ずつスピーチを行います。
一般的には勤務先の社長や上司、恩師などにお願いする事になっています。
かしこまった雰囲気にはなりますが、新郎新婦自身のことや人生の先輩としてのアドバイスなどを聞けるはずです。
【12:15】乾杯
準主賓による短いスピーチの後、乾杯が行われます。
乾杯は主賓の次に上席となる職場の上司などにお願いすることが一般的です。少人数結婚式では、友人や新郎新婦自身で乾杯をすることもあります。
お食事
各テーブルに一人一皿ずつお料理が配膳され、お食事が始まります。
ゲストにお食事と歓談を楽しんでもらいましょう。
新郎新婦は食べることに集中せず、ゲストと会話をしたり写真をとることをおすすめします。新郎新婦とコミュニケーションが取れるよう、ゲストへの促しを司会者に依頼しておくといいでしょう。
ケーキ入刀
披露宴会場の雰囲気が温まってきた頃、ケーキ入刀が始まります。
結婚して初めての共同作業であり、一生の記念に残るビックイベントです。
最近はケーキ入刀とともにファーストバイトが主流になってきています。
ファーストバイトは新郎新婦が切り分けたケーキを互いに食べさせ合って、お二人の愛情の深さを存分にアピールできる演出となっているので、ぜひおすすめです。
【12:45】お色直し
披露宴の前半が終わり、お色直しの時間に入ります。
新婦の方がドレスアップやヘアメイクに時間がかかるため、新郎より先に退出する場合が多いです。家族や友人にエスコートを依頼してみましょう。
お色直しをしている時間は、お二人がいなくてもゲストに楽しんでもらう工夫をしましょう。プロフィールムービーの上映、ドレスの色当てクイズ、祝電の紹介などを行う場合が多いです。
お色直しを終えると、再び新郎新婦は披露宴会場へ入場します。
素敵な衣装に身を包んだ新郎新婦を目にして、会場は大盛り上がりになること間違いありません。
【13:15】テーブルラウンド
再入場時、新郎新婦は各テーブルを回りながら、ゲストとコミュニケーションをとります。
披露宴の中でゲスト全員と触れ合える時間は限られています。新郎新婦と写真を取れることをゲストは期待しているので、ぜひお話をするだけでなく、写真をとることもおすすめします。
余興、歓談タイム
ゲストによる余興や、ゲストと歓談できる時間です。
ゲストによるスピーチや歌、演奏、ダンスが行われ、会場は最高潮に盛り上がります。加えてゲストが参加できる演出も取り入れると、ゲスト全員が楽しめます。
ココは披露宴の中で比較的自由な時間帯になります。演出を多く取り入れたい方は歓談の時間を少なくしたり、ゲストとの時間を大切にしたい方は歓談の時間を眺めにすることができます。カップルによって披露宴の時間の使い方の差が出るポイントでもあるので、担当プロデューサーと入念に打ち合わせをしていきましょう。
【プロデューサーからの一言アドバイス】
余興はやりたいこと、誰がやるのかを必ず事前に担当プロデューサーに共有しておきましょう。
結婚式当日にいきなり予定には入っていない余興があると、その後のスケジュールが大幅にズレてしまいます。余興は一つあたり10分を目安にして、事前にリハーサルをやっておくと当日スムーズに行えるで、入念な準備をしてきましょう。
▼演出のアイデアを知りたい方はコチラ
親への手紙、花束、記念品
新郎新婦から親への感謝の気持ちを伝える、披露宴のクライマックスポイントです。
まず新婦が親へ宛てた手紙を読みます。場の雰囲気が一気に変わり、感動的な雰囲気に包まれます。
続いて新郎から新婦親へ、新婦から新郎親へ。今まで育ててくれた感謝の気持を込めて花束や記念品が贈られます。最近は写真や時計、ぬいぐるみなど形に残る記念品を贈る新郎新婦が多いです。
【プロデューサーからの一言アドバイス】
親への手紙は必ず当日まで完成させましょう。
まれに親への手紙を書いてきていなくて、当日の朝にお支度をしながら書き上げる場合があります。こうなるとお支度の時間が余計にかかってしまうので、当日までに書き上げておきましょう。
さらに手紙は便箋2枚を目安に作成しましょう。絶対2枚に収めなければならないわけではありませんが、4、5枚あると親への手紙の時間がかなりのびることになります。
両家代表あいさつ
両家の代表からあいさつが行われます。
一般的には新郎父が行います。
新郎謝辞
続いて新郎があいさつを行います。
参列してくれたゲストに対して、一日のお礼を伝えます。
新郎新婦の退場
新郎の謝辞をもって披露宴は終了となります。
新郎新婦と両家親は先に退場し、ゲストのお見送りに備えます。
閉宴の言葉
司会者が閉宴のあいさつを行います。
この時にエンドロールムービーを流すことができ、挙式中の写真や映像を即座にムービーにしてくれる会場もあります。
【14:30】ゲストのお見送り
新郎新婦はプチギフトを渡しながら、ゲストのお見送りをします。
結婚式に参加してくれた感謝の気持ちをもって、笑顔でゲストをお見送りしましょう。
【プロデューサーからの一言アドバイス】
ゲストのお見送りは軽く済ませるようにしましょう。
お見送りにかけられる時間は15分程度です。ゲスト一人ひとりとゆっくり話したい気持ちはわかりますが、その後に帰化替えや精算などやることが残っています。
結婚式に来てくれた感謝を示しながらも、軽い挨拶程度でゲストをお見送りしましょう。
14時半ごろに披露宴がお開きになり、ゲストをお見送りします。
その後、新郎新婦はお着替えや当日精算をおこない16時ごろに一通り結婚式のスケジュールが完了します。
もし二次会を予定している方は二次会の会場へと移動する流れになります。
2章 理想の結婚式を叶えるゼロ婚
ゼロ婚はお二人の結婚式をより良いものにすべく、徹底的なサポートをお届けします。
一般的な結婚式は、当日までに担当のプロデューサーと3~4回の打ち合わせをします。
この数回の打ち合わせの中で、結婚式でやることやそれまでに準備すべきことを全て話し合って決めていきます。
ここで気をつけてほしいことが、打ち合わせの中で料理やドレスなどのランクアップを持ちかけられることがあり、本質的に結婚式の打ち合わせができる時間は限られていることです。
結婚式場側としては、利益を確保するためにどうしても追加営業を行う必要があり、そのため結婚式の中身を作っていくための話し合いの時間が多く取れないのが実情としてあります。
一方ゼロ婚では、新郎新婦との打ち合わせの中で追加営業をすることは一切なく、全ての時間をお二人の理想の結婚式を実現するために尽力します。
当社のプロデューサーは、お二人が大切にしている想いを丁寧にヒアリングすることから始まり、お二人の想いがゲストにしっかり届く結婚式を作るプロセスを徹底的にサポート致します。
3章 まとめ
ここまで「結婚式当日の一日の流れ」についてみてきました。
全体像を把握してもらうために、なるべく浅く紹介したつもりでしたが、それでもかなりボリュームがあったと思います。
これから結婚式の準備を進めていくとなると、さらに細かい部分の準備を入念に取り組むことが必要になってきます。
ぜひこの記事でお伝えした結婚式の全体像を頭に入れた上で、結婚式準備に取りかかってみてください。
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