「結婚式って実際にいくらかかるの?」
「打ち合わせの度に金額が増えるって聞いたけど、いくら増えるの?」
「見積もりが上がらないようにするにはどうすればいいの?」
結婚式を挙げる上でよく聞くのは費用への心配です。
準備がスタートし、気になる会場へ見学に行って見積もりをもらっても見方がわからない。口コミサイトを見ると「最初の金額から100万円も上がった」という書き込みも見かけます。
実際、首都圏では79.3%の結婚式は申込後に金額がアップしているんです。
(ゼクシィ結婚トレンド調査2020 首都圏版 P186)
最初にもらう見積りは「費用を抑えて見せる」ために、最低限の項目や最低ランクしか載っていないケースが少なくありません。予算オーバーしないか、結婚式当日を迎えるまで不安になりますよね。
そんな方に、婚礼業界で10年以上働き続け、過去300組以上の結婚式プロデュースを担当してきた私が、後悔しないための見積もりのもらい方を伝授いたします。
私はこれまで、他社も含めると3,000枚以上の見積書を目にしてきました。
・必要だけど外されている項目
・不要なのに含まれている項目
これらを見抜くにはコツがあります。過去50名以上のウェディングプランナーに指導する中で、誰でも使えるテクニックに進化させてきました。
契約前に最終見積もりのイメージがくっきりと描けることで、費用を気にすることなく安心して結婚式当日を迎えられるカップルを数多く見届けてきました。
今回は「後悔しない見積もりのもらい方」の他にも「見積もりアップ防止のコツ」や、「初心者のための負けない値引き交渉術」についても伝授いたします。
また、見積もりアップを防止するための効果的なチェックリストを準備しましたのでこちらも合わせてご参照ください。
ぜひ、見積もりの悩みを解消し、安心して結婚式当日を迎えるためのご参考にしてください。
1 まずは全体像を把握。見積もりの4つの基礎知識
「結婚式の見積もりって、初めて見るしよく分からない…」
「見積もりをもらったけど、妥当な金額なんだろうか…」
初めて結婚式の見積もりをもらった方から、よく聞くお悩みです。
実はたった4つのことを知っておくだけで、この不安はなくすことができます。さっそく見ていきましょう。
基礎1 結婚式の相場感覚をつかむ
まず第一に大切なのが、結婚式の相場感覚をつかむことです。
費用に関する不安は「この内容でこの金額は妥当なのか」がわからないことが理由です。データを見ておおよその基準がわかれば判断できるようになります。
ゲスト人数 | 平均相場 |
10~19名 | 143.7万円 |
20~29名 | 203.8万円 |
30~39名 | 255.2万円 |
40~49名 | 317.4万円 |
50~59名 | 348.7万円 |
60~69名 | 383.3万円 |
70~79名 | 424.2万円 |
80~89名 | 433.2万円 |
90~99名 | 482.8万円 |
100名~ | 510.3万円 |
※ウエディングパークに投稿された費用明細より算出(2021年6月)
また全体的な金額としては
・結婚式の平均価格は「362.3万円」
・平均招待人数が「66.3名」
※ゼクシィ結婚トレンド調査2020
ゲスト一人あたりに直すと「5.5万円/名」となりますので、この相場より高いと「割高である」と判断できると思います。
後悔しない式にするためにも、まずは結婚式費用の相場をしっかりと把握し、妥当かどうか判断できるようになりましょう。
基礎2 約80%が申込後に金額アップ
次に大事なのが「契約時から当日までに料金がアップする」という婚礼業界の常識です。
先ほど紹介した費用相場は「結婚式当日の最終金額」であり、申込時の初回見積もりからアップしたもの であることを認識しておきましょう。
式場側の気持ちからすると「高い式場だし、他で決めよう」と思われないように、最初にもらう見積りに含まれている項目は最低限のものになる傾向があります。
申込後に打ち合わせを重ねるごとに費用が膨れあがるのが業界の常識となっています。
ゼクシィ結婚トレンド調査2020年 首都圏版のデータを見ると、全体の79.3%が初回見積りから追加料金が発生しており、アップする金額の平均は111.5万円。
つまり約80%の結婚式において、申込時から約110万円アップするということです。
具体的なデータを見ると「約50~100万円あがった」と回答した方の割合が一番多いですが、「200万円以上あがった」という方が5.3%いる事実も注目したいポイントです。
アップ金額 | 割合 |
30万円未満 | 16.4% |
30~50万円未満 | 15.0% |
50~100万円未満 | 22.0% |
100~150万円未満 | 16.6% |
150~200万円未満 | 7.7% |
200万円以上 | 5.3% |
金額アップなし | 17.2% |
ほとんどのケースで追加料金は発生するので、初回の見積もりが安く感じても安心はできません。結婚式の見積もりは「後から上がるもの」という前提は忘れないようにしてください。
基礎3 見積もりは3回以上もらう
実は見積もりは3回以上もらうのが鉄則です。
「いつ、どれだけ」の料金アップが発生したかを把握し予算オーバーを防ぐためです。
契約時には演出や進行ははっきり決まっていることは少なく、打ち合わせが進むにつれて明確になっていきます。最初の見積もりから追加料金が発生する理由でもあります。
特に重要なタイミングは契約前。契約後に見積もりが上がりはじめ「失敗した!」と気づいてもキャンセル料が高額なためキャンセルできないという口コミもよく見ます。
ここでは、具体的な見積もりのもらうタイミング例を紹介します。
1回目 ブライダルフェアや式場見学でもらう
まずは必要最低限の項目のみのざっくり見積りをもらいます。式場選びの参考にする程度で使うのがいいでしょう。
2回目 候補式場を絞ってから詳細な見積もりをもらう
式場候補の見積もりを比較し、最終的に本契約する会場を決定するためにもらいます。
・挙式日程
・挙式スタイル
・ゲスト人数
・料理や装花のランク
・やりたい演出
これらを具体的に盛り込んで、具体的な見積もりを算出してもらいましょう。
3回目 契約後の打ち合わせでもらう
予算に併せて不必要なものを削り、必要なものは増やしましょう。
4回目 毎回の打ち合わせでもらう
最低3回は見積書をもらうべきですが、それ以降も打ち合わせで内容を変更したら必ず見積もりをもらいましょう。
ゲスト人数や予算は打ち合わせの中で変わることも多いものです。契約後に見積もりがあがり、後悔しないよう契約前に具体的な内容で見積もりを作成してもらいましょう。
「気づいたらアップしていた!」ということを防ぐためにも、3回目以降も打ち合わせを行うたびに見積書を作ってもらいましょう。
基礎4 見積もりは「引き算方式」で
実は、見積もりのもらい方は「足し算方式」と「引き算方式」の2パターンがあります。
①足し算方式
必要なアイテムのみ見積もりに入れておき、必要であればあとからアイテムを追加していく方法。
【アドバイス】
必要なアイテムを「平均的なランク」で見積りに入れてもらいましょう。追加アイテムは詳細を固める段階で足していけばOKです。
②引き算方式
最初からできる限りのアイテムや演出を高めのランクでめいっぱい盛り込み、不要であればあとから削っていく方法。
【アドバイス】
「標準的なランク」と「高めのランク」で2パターンの見積りを出してもらいましょう。
最初の見積りでは一番低いランクが多いため、高めにランクアップしたパターンも出してもらいましょう。あとから低めのランクで十分だと思えば、ランクを下げれば費用はアップしません。
プロのおすすめは「引き算方式」
私のおすすめは、想定外の追加料金を防ぐことができる「引き算方式」です。
予算オーバーを防止するためにも、迷うぐらいなら全部盛り込んだMAXの見積もりを出してもらいましょう。
最初からアイテムのランクは高めで、やりたい演出等は全て見積もりに盛り込んでもらいます。そこから無駄なものは削っていきます。
「引き算方式」なら、契約時点でほぼ最終見積り額がわかるので「気づいたら予算オーバーに…」という事態を防ぐことができます。
2 リアル見積書を解説!結婚式に必要な9つの項目
「正直、見積書を見てもよくわからない…」とお声をよく聞きます。
結婚式の見積もり書はとても複雑なので、まずは一般的な見積もり書に慣れるところから始めましょう。
結婚式の見積書の全体像と9カテゴリ
実際のところ、結婚式の見積もり書には非常に多くの項目が含まれているので、混乱してしまう方が多いのです。
「項目が多すぎてわからない…」
「こんなに商品が必要なのか…」
初めて見積もり書を見た人の多くが面食らうことになります。必須項目や不必要な項目を知る前に、まずは全体像を把握しておきましょう。
1 飲食代金
ゲスト一人ひとりの料理・飲物の料金です。参加人数ごとにかかる費用なので、結婚式の見積もりの中でも大きな割合を占めることになります。
2 会場利用料
ゲストの席料や披露宴会場の使用料金です。またゲストの控え室利用料などもかかってきます。
3 挙式料
チャペルでの教会式や神社での神前式、ゲストの前で愛を誓う人前式など、挙式スタイルによって金額は違ってきます。
牧師や聖歌隊などを演出として利用する場合は別途費用がかかることもあります。
4 介添料(かいぞえりょう)
結婚式当日に花嫁に付き添って、身の回りのお世話をする人の料金です。
慣れないドレス姿での移動のサポートや、ヘアメイクのお直しなど細かくケアしてもらえます。
5 会場装花・ブーケ
結婚式では様々なシーンでお花を使います。新郎新婦のメインテーブルやゲストテーブルの装花。花嫁が持つブーケ。新郎の衣装のボタンホール、または胸ポケットに挿すブートニアなど。
花の種類やボリュームによっても金額が変わってきます。
6 新郎新婦の衣装
新婦のウェディングドレスや、新郎のタキシード。美容着付はヘアメイクや衣装の着付けのことです。お色直しがあれば金額が変わってきます。
7 ぺーパー類
招待状やゲストの席を案内するための席次表、席札などの印刷物。ゲストの人数分だけ必要になるものがほとんどです。
芳名帳はゲストが受付で自分の名前や住所を書く出席簿の役割もします。両家1冊ずつ、計2冊用意することが一般的です。
8 ギフト類
ゲストにお渡しする引き出物と引菓子。それらを入れる袋がペーパーバックです。
最近では、様々なギフトが掲載されたカタログギフトを渡し、ゲストが希望の商品を選択するシーンも増えてきました。
9 音響・照明
披露宴の演出に欠かせない音響や照明に司会者料金。ムービーを上映したい場合はプロジェクターの使用料も必要です。
10 写真・映像
記念写真は新郎新婦の二人での撮影や、両家の家族や親族が集合して撮影することです。「2ポーズで5万円」などのポーズ単位の値段設定になっていることが一般的です。
スナップ写真は、新郎新婦や両親の表情、ゲストが楽しんでいる様子をカメラマンが動きながら一瞬一瞬の状況を撮影していきます。
不安なまま契約しないよう、まずは一般的な見積もりの全体像を把握しておきましょう。
3 結婚式の見積もりをもらう前に決めておきたい5つの項目
この5つを初回の見積りをもらう前に決めておくことで、契約後の予算オーバーを防止することができるでしょう。
①ゲスト人数
出席してもらえるかわからなくても、招待したいゲストの最大招待人数を出しておくことで、大まかな費用感がつかめます。
また親族か友人かでご祝儀額も変わり、お二人のご予算も変わってくるのでゲストの種類と人数を書き出して、表にしておくと便利ですよ。
新郎側 35名 | 新婦側 36名 |
親族 12名 上司 3名 恩師 0名 友人・同僚 20名 | 親族 15名 上司 2名 恩師 1名 友人・同僚 18名 |
【アドバイス】
ゲスト人数が増えた時「披露宴会場にゲストが入りきらない!」ということが起こらないためにも、最大人数での広めの披露宴会場を抑えることが重要です。
②ご祝儀を含めた予算
結婚式場選びの際に重要となってくるのが「予算」です。
挙式後のライフプランも踏まえて、結婚式で使える費用を決めておくことで現実的な予算で式場選びができます。
特にゲストからもらえるご祝儀を支払いに充てることもできるので、ご祝儀シミュレートとお二人の貯金を合わせて考えていきましょう。
【アドバイス】
見積もり前に「予算は◯◯円。予算オーバーは困る」とはっきりプランナーに伝えましょう。つい見栄をはって予算も多めに言ってしまいがちですが、現実的な予算を伝えておくことが大切です。
③挙式日時
準備をスムーズに進めていくためにも日時を決めておくことが大切です。
ポイント | 例 |
時期 | 2022年 6月 |
曜日 | 土曜 > 日曜 |
お日柄 | 仏滅、赤口以外ならOK |
時間帯 | できればお昼 |
【アドバイス】
どうしても大安の日にやりたい、土曜日に限定しているなどこだわりがある場合はプランナーへ伝えましょう。親から意見されがちな「挙式日時」は両家へ事前に相談しておくとスムーズです。
④挙式スタイル
主な挙式スタイルとしては次の4つです。
・チャペル教式
・神前式
・人前式
・仏前式
和がいいのか、洋がいいのか。宗派の決まりなどを事前に話しておくことで、大幅な追加費用を防止できます。
【アドバイス】
神前式は和装衣装と着物着付けも必要となるため、ドレスより高額になりやすいです。挙式料だけではなく「挙式料+衣装+着付け」のトータルで判断しましょう。
⑤こだわり・演出
最低限の演出やアイテムしか含まれないこともあるので、やりたい演出やこだわりたいアイテムは、あらかじめ見積もりに入れておくことで最終見積もりの費用感がつかめます。
・バルーンリリースがしたい
・ブーケトスがしたい
・料理にはこだわりたい
・衣装にこだわりたい
・装飾は大事にしたい
【アドバイス】
やりたい演出やこだわりたいアイテムは、あらかじめプランナーに伝えて見積もりを出してもらいましょう。
4 見積もりアップを防止!値段が上がりやすい4つのパターン
主な原因は次の4つです
①ゲスト人数アップ
③アイテム追加
④項目漏れ
パターン1 想定外のゲスト増加
たとえばゲストが一人増えると料理、飲物、ケーキだけでも「約17,000円/人」のアップ金額が必要になります。
5人分追加だと「85,000円」の増額。さらにサービス料、消費税を含めると「102,850円」も上がることになります。
【ゲスト1名追加でかかる項目】
・お料理
・ドリンク
・ケーキ
・席料
・チェアカバー
・ナフキン
・ペーパーアイテム(招待状/席次表/メニュー表/席札)
・ギフト(引出物/引菓子/ペーパーバッグ/プチギフト)
・サービス料
※追加人数によっては、テーブルが1台追加となるためテーブル装花、テーブルクロスが必要となるケースも。
「この友人も呼びたい」「あの上司も呼ばないと・・・」となると、どんどんゲスト数も費用も増えてしまします。
先述のとおり、見積りは現時点の最大人数で出してもらいましょう。パターン2 契約後にランクアップが発生
・お料理
パターン3 ゲストの要望で追加商品が発生
ご両親からの急な要望や、当日が近づきイメージが膨らむことで希望が変わるケースです。
「必要かもしれない」と迷った場合は、見積もりに入れておくことで予算オーバーを防ぐことができます。
【アイテム追加が多い項目】
・親族衣装(モーニング、留袖)
・親族の美容着付け
・写真の焼き増し
パターン4 必須と気づかず追加が発生
「必須だと知らなかった」
そんなケースを防ぐために、プランナーへ確認が大切です。
【誤解しやすく、必須と気づきにくい項目】
・ウェルカムドリンク
・チェアカバー
・介添え
・トス用ブーケ
・ヘアメイクリハーサル
・ヘアチェンジ
・お引き上げ
・新婦小物
・フラワーシャワー
・プロジェクター
・スクリーン
・ウェルカムボードのイーゼル
5 契約後に後悔するかも!?見落としがちな3つのチェックポイント
①サービス料
②持ち込み料
③●●円~(チルダ)
この3つをチェックして後悔のない結婚式準備を進めましょう。
チェック1 サービス料はあるか?
サービス料とは主に結婚式場での披露宴において発生する費用です。
・お料理
・ドリンク
・宴席料
・控室料
などに対して「10%ほど」かかってきます。特に料理やドリンクはゲスト人数の分だけ発生しますので、10%と言ってもしっかり確認しておくことをおすすめします。
サービス料のチェック方法
- サービス料の有無を確認し、記載されていない場合は「サービス料はかかりますか?」と質問する。
- 具体的にどの項目にサービス料がかかるのかを確認する。
チェック2 持ち込み料はあるか?
持ち込み料とは、自分たちで手配したアイテムや業者を式場に持ち込んで使うときに必要な料金です。
特に「新郎新婦の衣装」と「引出物・引菓子」は持ち込み料が発生する場合が多いです。
ただ、どのアイテムに持ち込み料金がどの程度発生するかは式場によってさまざまで、また持ち込み禁止のアイテムもあります。
持ち込み料のチェック方法
- 持ち込み料の記載を確認し、明記がない場合は「持ち込み料はどの程度かかりますか?」と質問する。
- 「持ち込み禁止のアイテムはありますか?」と質問する。
チェック3 ●●円~はないか?
チルダ(~)とはニョロっとした記号で、最低金額を示します。
たとえば見積書に「ドレス 30万円~」と記載されていても「新着衣装やブランド品はプラス10万円です」などと料金アップすることもあります。
上限は青天井であり、際限なく値上がりを続ける可能性があるということです。
チルダのチェック方法
- 見積書に「●●万円~」という記載がないか確認する
- チルダ(~)があったら「どの程度上がりますか?平均と最大を教えてください」と確認する。
6 値引き交渉のQ&Aを元プロデューサーが解決
結婚式といえどビジネスである以上、値引き交渉が可能なこともありますが、交渉ではプロデューサーを味方につけることが重要です。
式場側にも複雑な事情もあり、相手の心証を考えないと
・クレームをつけてくる
・トラブルになる
・契約後も強引な要望をされる
という可能性が高い判断された時点で交渉に応じてもらいにくくなります。
式場から「この新郎新婦とは契約しない方がいいのでは?」と判断されることもあります。さっそく見ていきましょう。
Q1 結婚式で値引き交渉できる?
A. 式場によっては可能です
「値引きはできるの?」「値引き交渉してもいいの?」と思う方もいらっしゃると思いますが、式場によって値引きは可能です。
例えば、当日成約に繋げるために「今日成約して頂いたら50万円値引きします」といったように、値引き前提での価格設定をされている式場もあります。
ただし格式高いホテルや独自の強みがある専門会場などは値引きを一切しないこともあります。
また適正な価格で提供されているプロデュース会社も値引き前提での価格設定や見積もり提示はしていないケースがあります。
Q2 値引き交渉のタイミングはいつ?
A. 式場との「契約前」が鉄則です。
値引き交渉は「契約後」よりも「契約前」の方がおすすめです。
式場側は契約してもらうために値引きを準備しているケースが多いため、契約前だと交渉も容易で割引額も大きくなる場合があります。
また契約後の交渉の場合は、すでに申込が成立しているので式場側の立場が強くなっているため、
・他のお客様との公平性がなくなるので…
・見積もり金額で了承し契約しましたよね?
と、言い返されてしまうことがあります。
式場としては契約後に交渉に応じてしまうことで、「最初から値引きできたんじゃないか!」という不信感を抱かれるリスクもあるため契約後の、交渉は難航しがちです。
値引き交渉は「契約前」にするのがおすすめです!
Q3 プロデューサーと関係性は悪くなる?
A. 丁寧に、気持ちをしっかり伝えましょう。
強引な交渉や上から目線で物を言ったり横柄な態度をとると、サービス職とはいえさすがに嫌われてしまうでしょう。
プロデューサーさんにも気持ちよく対応してもらえるよう、丁寧に交渉することが大切です。
また一定額以上の値引きは上司の決裁が必要になることがありますので、プロデューサーさんを味方につけることが重要なんです。
「この結婚式をぜひお手伝いしたい!」
「おふたりの希望を叶えてあげたい!」
そう思ってもらえるかどうかで、プロデューサーさんの気持ちも変わり上司へ相談してもらいやすくなります。
Q4 値引き交渉ってどう切り出すの?
A. 費用で悩んでいることをアピールしましょう。
その式場で契約しかねる理由が「費用」であること明確に伝えることがポイントです。
理想としては「どのくらい値引きしてくれたら決定できるのか?」を伝えられると、プロデューサーさんとしても上司に相談しやすいものです。
またおすすめとしては、他式場の見積もりをプロデューサーさんに見せて
「あの式場は同じ内容でこの金額。でもこちらの式場が気に入っているので、費用さえなんとかなればここで決めたいです!」
と言ってみてください。この方法なら交渉の難易度も低く、値引きが成功することも多いと思います。
値引き交渉については以下の記事でさらに詳しく解説しています。
7 見積もり以外にかかる費用もチェックしよう
ここまで見積書について解説してきましたが、実は結婚式には「見積書には記載されない費用」が存在します。
見積書には「式場に直接支払う」ものが記載されていますが、それ以外にもお金がかかるものがあります。
主にゲストに支払うものや、新郎新婦が自分たちのために使用するものです。
【見積書に載らない項目】
・婚指輪
・リングピロー
・両親への贈呈品
・前撮り代
・ブライダルエステやネイル
・BGMに使うCD
・受付やスピーチのお礼
・遠方ゲストのお車代
「見積書以外の費用」が把握できていないと、予算オ―バーになってしまう可能性があるので要注意です!
8 費用に安心して結婚式を迎えられる zero wedding
本記事の最後として、費用に安心して結婚式を迎えられる zero wedding の3つの特徴をご紹介いたします。
特徴1 予算にコミット
貯蓄やご祝儀、お車代までヒアリングした上でお二人が結婚式に使える予算内を明確にしてプランニングいたします。
「ご祝儀って、いくらもらえるのかわからない」
「どうやったらご祝儀の総額が把握できるの?」
といったお声をよくいただきますが、確かにいくらご祝儀がもらえるか想定できないと不安ですよね。
ご祝儀の金額は、お二人とゲストとの関係性やご家族ごとによって違ってきますので、zero weddingではお二人と一緒にご祝儀シュミレーションを行います。
統計データに基づいた想定ご祝儀額、遠方ゲストのお車代や宿泊代まで想定し、結婚式に使える予算を明確に提示します。
特徴2 アイテムを原価提供
zero weddingでは、アイテムの原価提供が可能になったことで必要以上に費用が膨れ上がることがありません。
お二人が本当に必要だと考えるアイテムを選択し、予算の中でお二人らしい結婚式を挙げることが出来ます。
▼原価で挙げる結婚式についてはこちらでご説明しています。
特徴3 後払い制を導入
挙式後の支払い制度を整えていますので、当日までに無理な貯金をする必要はありません。
また当日、ご披露宴が終わってからも二次会やゲストへのご挨拶でお二人はバタバタします。そんな時、精算で手間が取られる心配もありません。
結婚式を終え、一段落してからの支払いなので安心していただけます。
まとめ
結婚式の見積もりのご不安は解消できましたでしょうか?
今回お伝えした結婚式の見積もりのポイントをまとめると
- 見積もりは「引き算方式」で3回以上もらう
- 事前に「ゲスト人数、予算、挙式日時、挙式スタイル、こだわり」を決めておく
- 値段が上がりやすい「人数アップ、ランクアップ、アイテム追加、項目漏れ」に要注意
- 値引き交渉はプランナーを味方につけて契約前に
- 見積書に載らない費用も把握しておく
契約前からこだわりたい項目、削る項目をふたりで話し合い、費用のことは安心して結婚式当日をお迎えください。
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