近年、人前式という挙式スタイルが注目を集めています。
人前式という挙式スタイルは、「参列したゲストに証人になってもらう」=「”大切な人”に誓う結婚式」で、家族のはじまりとなる結婚式の本質的な意味を考えた時にはピッタリの挙式スタイルと言えるかもしれません。
とはいえ、自由度が高い挙式スタイルだけに
「誓いの言葉ってどうやって考えるの?」
「そもそもどんな流れで、何を言えばいいの?」
そんな方でも大丈夫!
約5000組の結婚式を手懸けてきた現役プランナーが
・人前式の流れ
・誓いの言葉の考え方
・パターン別の例文集
・自分たちらしさの見つけ方
まで全て伝授いたします。
お二人らしさを表現するポイントも含めて、誓いの言葉が完成する作成方法をご紹介しますので、お二人らしいオリジナルな人前式の誓いの言葉が出来上がるでしょう。
さぁ、新たな家族の始まりとなる結婚式を創りあげましょう。
※自分たちらしさを表現したオリジナルウェディングを挙げたい方は、こちらもご覧ください。
オリジナルウェディング実例:自宅が結婚式場にかわるまで
1章 人前式と誓いの言葉の基本の流れ
まずは人前式や誓いの言葉の基本の流れをご紹介します。
こちらでざっくりと流れを掴んでから、お二人の誓いの言葉の内容を具体的に考えていきましょう。
1-1 人前式の基本の流れ
1-2 誓いの言葉の基本の流れ
2章に上記の流れで作成した例文集を12パターン載せております。
様々なパターンの誓いの言葉を載せておりますのでぜひ参考にしてみてください。
2章 パターン別人前式の誓いの言葉例文集
まずはパターン別の例文集をまとめました。
大きくわけて6つのパターンがあるので、お二人にはどれが良いのか決めていきましょう。
・誰にどんな想いを伝えたいのか
・ゲストにどんな気持ちになってもらいたいのか
・これからどんな家族になっていきたいのか
まずは上記3点をパートナーと一緒に考える時間をつくってみてください。
その次に
・誓いの言葉はどんな読み上げ方にするのか
・誓いの言葉の内容は何にするのか
考えていきましょう。
2-1 お二人一緒に誓う
全てお二人で1つの文章を読み上げるパターンです。
<例文1>
本日、私たちは、ご列席いただきました皆様の前で結婚の誓いをいたします。
今日という日を迎えられたのも、わたしたちふたりを支えてくださった皆様のおかげです。
これからはふたりで力を合わせて苦難を乗り越え、喜びを分かち合い、 笑顔あふれる家庭を築いていくことを誓います。
未熟なふたりではありますが、どうか今後とも末永く見守っていただければ幸いです。
〇〇年〇月〇日 新郎〇〇〇〇、新婦〇〇
<例文2>
本日、私たちは、皆様に見守られ結婚できることをとても嬉しく思います。
私たちふたりは、ここに結婚の誓いをいたします。
1. 想いを正直に相手に伝え続けること
2. 1日に1回は相手を褒めること
3. お互いの大切な人を同じように大切にすること
4. 「ありがとう」と「ごめんなさい」は素直に言うこと
5. 子供が出来ても二人の時間も大切にすること
私たちふたりは、この約束を生涯守り、笑顔あふれる家庭を築いていくことをここに誓います。
○○年○月○日 新郎〇〇〇〇、新婦〇〇
<例文3>
本日、私たちは、ご列席くださった皆様の前で夫婦の誓いをいたします。
太郎の「た」 沢山のありがとうを伝えます
太郎の「ろ」 ロマンチックなことが好きな花子のために誕生日には花を贈ります
太郎の「う」 海へ毎年、二人でデートします
花子の「は」 初めて会った日のことをいつまでも忘れません
花子こ「な」 何かあった時には必ず相手に相談します
花子の「こ」 子供が出来たら沢山の愛情を注ぎます
私たちは、これからなんでもふたりで話し合い、協力し合って、 笑顔あふれる明るい家庭を築いていくことをここに誓います。
〇〇年○月○日 新郎〇〇〇〇、新婦〇〇
【プロデューサーのコメント】
こちらのパターンは “二人で一緒に” を大切にしたい方にオススメ!
これからもお二人、二人三脚で歩んでいきます。という想いが伝え方からも伝わります。
2-2 お二人がそれぞれで誓う
お二人が読むパートを分けて誓うパターンです。
<例文1>
(新郎)本日、私たちふたりは、皆様の前で結婚式を挙げられることを感謝し、ここに結婚の誓いをいたします。
(新婦)1、美味しいご飯を作り続けます
(新郎)1、感謝の気持ちを忘れません
(新婦)1、どんなときも1番の味方でいます
(新郎)1、おじいちゃん、おばあちゃんになっても愛し続けます
(新婦)1、笑顔の絶えない明るい家庭を築きます
(新郎)これらの誓いを心に刻み、これらは夫婦として力を合わせて新しい家庭を築いていくことをここに誓います。○○年○月○日 新郎〇〇〇〇
(新婦)新婦〇〇
<例文2>
(新郎)
本日、私たちふたりは、ここに夫婦の誓いをいたします。
1、飲みに行く時は必ず前もって伝えます。
1、ケンカをしてもちゃんとごめんなさいを言葉にします。
1、記念日と誕生日には君の好きな花を贈ります。
(新婦)
1、食べ過ぎに気を付け今の体重をキープします。
1、〇〇さんの家族、友達も大切にします。
1、〇〇さんが何かにめげそうな時は私が1番の支えになります。
(新郎)
これから、わたしたち夫婦は力を合わせ笑顔あふれる家庭を築くことをここに誓います。
○○年○月○日 夫〇〇〇〇
(新婦)
妻〇〇
【プロデューサーのコメント】
こちらのパターンは当日のサプライズとして、お互いに誓いの言葉を秘密にしておきたい方などにもオススメ!
最初にまとめて新郎、次にまとめて新婦が読むパターンにすると、当日までにお互いそれぞれで内容を考えておき、相手に自分の内容は秘密で当日初めて相手に誓いを伝えることもできます。式当日に相手が自分のために考えてきてくれた言葉をきくのも新鮮で素敵ですよね。
2-3 お二人がそれぞれで読み上げ、最後にお二人で誓う
一人で読むパートとお二人で読むパートをミックスするパターンです。
<例文1>
(ふたりで)
本日、私たちは、ご列席くださった皆様の前で夫婦の誓いをいたします。
(新郎)
私、〇〇は〇〇さんを生涯の妻とし、どんなに仕事が忙しくても、 子供ができても、ふたりの時間を大切にすることを誓います。
(新婦)
私、〇〇は〇〇さんを生涯の夫とし、どんなときでも、笑顔を忘れず、感謝の気持ちと愛する気持ちを忘れないことを誓います。
(ふたりで)
私たちは、これからなんでもふたりで話し合い、協力し合って、 笑顔あふれる温かい家庭を築いていくことをここに誓います。
〇〇年○月○日 新郎〇〇〇〇、新婦〇〇
<例文2>
(新郎)
〇〇さんと出会い〇年という月日が経ちました。
僕は今も初めて会った時に一目惚れした〇〇さんの笑顔が大好きです。
〇〇さんの笑顔をこれからは僕が沢山つくるので、これからも、いつもそばで笑っていてください。一生大切にします。
(新婦)
私がつらいときや落ち込んでいるとき、いつもそっと側にきて、話を聞いてくれて、笑わせてくれる〇〇さんが大好きです。
これからも楽しいことは二人で共有して2倍に、悲しいことは二人で分かちあって半分に。これからも、ずっとよろしくお願いします。
(ふたりで)
私たちは皆様に見守られながら、本日正式に夫婦となります。
まだまだ未熟な私たちではありますが、これからも温かく見守ってください。
○○年○月○日 新郎〇〇〇〇、新婦〇〇
【プロデューサーのコメント】
こちらのパターンはお二人それぞれの人生、価値観、考え方も大切にして一緒に歩んでいきたい方にオススメ!
一人一人が意志を持って一緒の人生を歩むことが伝わります。
2-4 両親や友人などゲストになげかけてもらい誓う
まずは両家の親御様からなげかけてもらうパターンです。
<例文1>
(新婦親)
新郎〇〇君、新婦〇〇はまだまだ甘えん坊で時にはワガママなところもあります。それでも一生愛し守ってくれることを誓いますか?
(新郎)
はい、誓います
(新郎親)
新婦〇〇さん、新郎〇〇は家事がまったくできず子供みたいなところもあります。それでも一生支えてくれることを誓いますか?
(新婦)
はい、誓います
(新婦親)
ふたりにたずねます。これから先、どんなことがあっても、ふたりで力を合わせて幸せな家庭を築くことを誓いますか?
(お二人で)
はい、誓います
(新郎親)
本日、ふたりは皆様に見守られ、晴れて夫婦となることができました。おめでとう。
続いて立会人やご友人などになげかけてもらうパターンです。
<例文2>
(立会人・友人代表)
〇〇さん、あなたはこれから〇〇さんを守り、悲しいときはそばに寄り添い、嬉しいときは共に喜び、夫として永遠に〇〇さんを愛し続けることを誓いますか?
(新郎)
はい、誓います
(立会人・友人代表)
〇〇さん、あなたはこれから〇〇さんをいつも支え、疲れているときには笑顔で癒し、妻として永遠に愛し続けることを誓いますか?
(新婦)
はい、誓います
(立会人・友人代表)
それでは、おふたりに伺います。本日、おふたりはここに集まった皆様に見守られ、晴れて夫婦となりました。今日のこの喜びを忘れることなく、ふたり力を合わせて幸せな家庭を築くことを誓いますか?
(ふたりで)
はい、誓います
【プロデューサーのコメント】
こちらのパターンはお二人の決意をしっかりと伝えたい方や、家族や友人などのパートナーの大切な方々も大切にしていきたい方にオススメ!
指名されたゲストにとってもかけがえのない思い出になることでしょう。
2-5 ゲストから誓いの言葉を集めて誓う
招待状などを利用し、ゲストから誓いの言葉を募集します。
土台のみ作っておき、招待状の返信期日の挙式1ヶ月前に募集した誓いの言葉の中からお二人で選びます。
選ばれたゲストは挙式の中で、「自分の送った言葉が選ばれてる!」と嬉しい気持ちになりますし、選ばなかった言葉も結婚証明書に記入したり、ウェルカムスペースにウェルカムボードなどにして飾るのも素敵ですよね。
読み方は、お二人一緒に、お二人別々に、お二人とお一人ミックスさせて、どの読み方でもアレンジ可能です。
<例文1>
本日、私たちふたりは、皆様の前で結婚式を挙げられることを感謝し、皆様からいただいた言葉を元にここに結婚の誓いをいたします。
1、〜ゲストから集めた誓いの言葉〜
1、〜ゲストから集めた誓いの言葉〜
1、〜ゲストから集めた誓いの言葉〜
1、〜ゲストから集めた誓いの言葉〜
1、〜ゲストから集めた誓いの言葉〜
これらの誓いを心に刻み、これらは夫婦として力を合わせて新しい家庭を築いていくことをここに誓います。
○○年○月○日 新郎〇〇〇〇新婦〇〇
【プロデューサーのコメント】
こちらのパターンはゲストと一体となって式を創り上げたい方、ゲストも参加型の式にしたい方にオススメ!
ゲストの方々も実際にお二人の誓いの言葉を考えることで、より想いが深くなり結婚式に参加することができ、一体感のある結婚式になるでしょう。
2-6 子供と一緒に家族で誓う
<例文1>
まだお子さんが小さく話すことは難しいパターン
本日、私たちは、ご列席いただきました皆様の前で結婚の誓いをいたします。
今日という日を迎えられたのも、わたしたちふたりと〇〇(子供の名前)を支えてくださった皆様のおかげです。
これからは大切な子供の○○を守り、3人で力を合わせて苦難を乗り越え、喜びを分かち合い、 笑顔あふれる家庭を築いていくことを誓います。
未熟な家族ではありますが、どうか今後とも末永く見守っていただければ幸いです。
〇〇年〇月〇日 新郎〇〇〇〇、新婦〇〇、娘or息子〇〇
<例文2>
お子さんも一緒に誓いの言葉を読めるパターン
(3人で)
本日、私たちは、ご列席くださった皆様の前で家族の誓いをいたします。
(新郎)
私、〇〇は仕事が休みの時はたくさん○○と遊び、そして、新婦○○のお手伝いもします。
(新婦)
私、〇〇は新郎○○と○○に毎日栄養満点の食事を作ります。
(子供)
パパとママが喧嘩したときは見て見ぬふりをせず、満面の笑顔で和ませます。
(3人で)
私たちは、笑顔あふれる温かい家庭を築いていくことをここに誓います。
〇〇年○月○日 新郎〇〇〇〇、新婦〇〇、娘or息子〇〇
【プロデューサーのコメント】
こちらのパターンはお子さまと一緒に家族の誓いをたてたい方にオススメ!お子さまも交えることで、式場も温かな和やかな雰囲気に包まれることでしょう。
3章 お二人らしさ溢れる人前式の誓いの言葉作成方法
ここまで様々なパターンの誓いの言葉を紹介してきましたが、お二人にはどのパターンが良いか決まりましたでしょうか。
パターンが決まリましたら、次は内容を考えていきましょう。
内容はお二人がどんな想いを誓いたいのか、どんな式にしたいのか、必ずお二人で話して決めていきましょう。
内容のパターンも大きく分けて5つあります。
3-1 お二人の愛をしっかりと誓いたい
(例)
・いつも優しく笑ってくれる○○さんが大好きです
一生大切にするので、末永くよろしくお願いします
・私たちは病めるときも、健やかなるときも、お互いを愛し、生涯お互いに支えあうことを誓います
【考えるポイント】
相手への愛をそのまま素直に言葉にしましょう。
そしてこれからも愛し続けることを誓いましょう。
3-2 お二人でこれから大切にすることを誓いたい
(例)
・これから私たちはお互いを思いやり、励まし合い、喜びを分かち合い、笑顔いっぱいの明るい家庭を築いていくことを誓います
・どんなときも、日々の会話を大切にします
・いつまでも手を繋いで歩ける、仲良し夫婦になります
【考えるポイント】
お二人がこれまで大切にしてきたこと、これから大切にしていきたいことをそれぞれ書き出してみましょう。そこからお二人でより大切だと思うことを5つ程に絞り誓いの言葉にしましょう。
3-3 お二人らしさ溢れる誓いにしたい
(例)
・いつになっても、子供が出来ても、月に1回は二人でデートに行くことを誓います
・誕生日にはあなたが大好きな花を贈ることを誓います
【考えるポイント】
お二人の思い出、エピソード、好きな事、嫌いな事、共通点、相違点を書き出してみましょう。そこからお二人らしさがより伝わる内容を誓いの言葉にしましょう。
3-4 クスッと笑えるようなみんなが楽しめる誓いの言葉にしたい
(例)
・あなたが私の美味しいご飯を沢山食べて100キロになったとしても愛し続けることを誓います
・いつまでもカッコイイ旦那さんでいられるよう、筋トレをして体型維持に努めます
【考えるポイント】
ゲストもクスッと笑えるような、そしてお二人らしい内容にすると更に盛り上がると思います。
食べることが好きな方は体重のこと、お酒が好きな方はお酒にまつわること、何か直して欲しいことなどより具体的な内容にするとお二人らしさが更に出て、ゲストもクスッと笑える誓いの言葉になるのではないでしょうか。
3-5 子供も含めた誓いの言葉にしたい
(例)
・これからも〇〇と一緒に家族3人で明るく笑いの絶えない家族で居続けることを誓います
・もしパパとママが喧嘩をしてしまった時は僕が(私が)二人の手を取って仲直りさせると誓います
【考えるポイント】
お子さまも一緒に読むのか、それともお子さまの内容も含めて読むのはお二人でなのかを決めましょう。「〇〇を愛し続けます」などのお子さまへの誓いと、「温かい家族で居続けます」などの家族としての誓いを入れましょう。
<番外編> 〜卒花はどうした?誓いの言葉のデザインタイプ〜
︎▼ブックタイプ
︎︎▼結婚証明書と一緒になったブックタイプ
︎︎▼クリアボードタイプ
︎︎▼手作りボードタイプ
4章 創りあげるプロセスにこそ意味がある人前式の誓いの言葉
これまで誓いの言葉の読み上げパターンや、内容のパターンをご紹介してきました。
読み上げ方や内容1つで、ゲストへ伝わる想いや、どんな式になるのかが大きく変わってくること、お分かりいただけたことと思います。
更にお伝えすると、もちろん言葉もとても大切ですが、それ以上に、その誓いの言葉にした背景やこれからどんな家族になっていきたいのかというところが非常に大事になってくるのです。
①結婚式準備においてお互いの過去を振り返り深堀りすることでお互いの価値観に触れ、より深くお互いのことを知る(個人の価値観を知る)
②上記のやりとりを経て、お二人がこれから作る家族というコミュニティで大切にしたいことを言語化する(家族としての価値観をつくる)
別々の環境で育ってきたお二人にはそれぞれの価値観があるはずです。
涙が止まらないほど嬉しかったこと、胸がはち切れそうに苦しかったこと…そういった人生において外せない出来事について、その時の背景・感情までを思い出しながらお二人の間で共有します。
お互いの価値観の背景を知ることは、その後お二人がつくっていく「家族のコンセプト(家族の価値観・信念)」の土台作りにもなります。
結婚式当日までの準備期間において、お二人が「それぞれの価値観」の背景を知り、新たに「家族という共通のコミュニティの価値観」を作り意志をもって育てていき結婚式当日に大切なゲストの皆様の前で意思表明するからこそ誓いの言葉にも重みや深みがましてくると思います。
5章 お二人のストーリーから創りあげた人前式の誓いの言葉事例
これまで、人前式の誓いの言葉は、つくりあげるプロセスと、そのプロセスを踏み、当日大切なゲストの前で宣言するからこそ意味があることをお伝えしてきました。
ただ、なかなかイメージが湧きづらいかと思いますので、ここで、一組のお客様のストーリーをご紹介いたします。
【事例】
■お二人のプロフィール
年齢:(新郎) 25歳 (新婦) 24歳
仕事:新郎新婦 医療関係
性格:(新郎) 優しくおっとり。少しシャイ
(新婦) 優しくほんわか。お話大好き
趣味:(新郎) ユーチューブをみること、食べること
(新婦) アニメをみること、食べること
■お二人それぞれの価値観、家族の価値観
新郎の価値観:大切な人が幸せでいてくれることこそが自分が頑張る理由になる。
新婦の価値観:今まで関わってきた人たちは家族も友人も皆かかすことのできない大切な人たち。
家族の価値観:お互い相手の目線に合わせるし、子供ができたら子供の目線に合わせる。ありのままの私たちでいる。
■お二人の結婚式をどんなものにしたいのか
・家族と同じくらい大切なご友人も必ず招待したい
・大切なゲストが幸せだと感じてもらえるような結婚式
・ありのままの私たちらしい結婚式にしたい
・これからも家族みんな同じ目線で、ありのままの私たちでいることをゲストの皆様に意思表明する場にしたい
■ストーリー
同じ職場での宿泊研修で出会ったお二人。
ある日、地震で電車がとまり、新婦が家に帰れなかったことがきっかけで、親しくなりお付き合いが始まりました。
お互いの誕生日には毎回、相手が計画をして旅行に行っています。
家族構成も育った環境も全く違い、そんなお二人が結婚を決めたのは、一緒にいても別のことをしていられる。お互いが素でいられる存在だったからでした。
ただ、結婚式の準備を進めていく中で大きな壁にぶち当たりました。
なかなか収まらないコロナウイルスの流行。
お二人とも医療従事者ということもあり、結婚式をやめるかどうかまで話し合いをしました。
昔から結婚式に強い憧れがあり、大切な家族や友人に感謝の気持ちを伝えたい新婦。
結婚式にそこまでこだわりはなく、新婦がやりたいならやろうという新郎。
たくさん話し合いお互いが本当に思っていることを正直に伝えました。
親族だけで行うという話もでた中、新婦がどうしても譲れなかったのがご友人さんもお招きすること。
人生の中で一番の恩人は誰ですか?と伺った際にも名前がでてきた親友の方など、新婦様にとって家族と同じくらい大切なご友人をお招きしない結婚式は挙げたくないという意思がありました。
また、なかなか結婚式にも前向きではなく準備などもあまり手伝ってくださらない新郎に新婦から一言。
新婦「結婚式やりたくないの?」
新郎「君がやりたいのなら、それが僕が結婚式を挙げたいと思う理由になる。」
お互いの絆が深まるきっかけでした。
まさか新郎がそこまで新婦のことを自分ごととして考えてくれていたなんて。
思ってもみなかった言葉が凄く嬉しく、こんなにも相手が自分の目線に合わせて考えてくれていたことを知りました。
そして、これからは二人の時も、子供ができても、これまでみたいに家族みんなが同じ目線で歩んでいけるような
みんながありのままの自分でいられるような家族をつくっていきたいと決意されました。
■ふたりの家族のコンセプトと誓いの言葉
【家族コンセプト】
【誓いの言葉】
(お二人で)
本日、私たちは、ご列席いただきました皆様の前で結婚の誓いをいたします。
今日という日を迎えられたのも、わたしたちふたりを支えてくださった皆様のおかげです。
私たちはお互いの隣だと心地よく素の自分でいられました。
(新婦)
あなたが美味しそうに食べてる姿、あなたと一緒に行く旅行が大好きです。
(新郎)
君が幸せでいてくれること、それが僕が頑張る理由です。
(お二人で)
家族が増えても、何年経っても、ありのままの二人でいることを誓います。
未熟なふたりではありますが、どうか今後とも末永く見守っていただければ幸いです。
〇〇年〇月〇日 新郎〇〇〇〇、新婦〇〇
6章 まとめ
誓いの言葉の文章のみならず、その誓いの言葉にした背景やこれからどんな家族になっていきたいのかをしっかりと見つめ当日ゲストの前で宣言することこそが大切だということをお分かりいただけましたでしょうか。
結婚式は式当日ももちろん素敵な思い出となりますが、結婚式までの準備期間も、お互いの知らなかったことを知り、お互いの価値観を知り、夫婦として家族として仲の深まる大切な期間です。
結婚式は一生に一度。ぜひ、ひとつひとつを楽しみながら準備を進めていってください。
ぜひお二人の結婚式がおふたりらしさ溢れる、想いの伝わる式になり、新たな家族の始まりとなることを願っています。